婚活していた伊丹刑事を見かけた杉下は、後をつけていた芹沢と会話して、アポ電強盗が発生したとの報告を聞きつける。
偽電話で金銭を用意させ、そこを襲う手口が連続していることから、犯人が情報をあらかじめ入手していることが推理されるが……
親同士が出会って子供の婚活を助ける形式の婚活パーティーで富裕層の情報が集められていたという物語。
杉下が婚活パーティーに出るというシチュエーションの面白さと、その息子*1として青木が謎の女性に出会うコメディで楽しませる、そんなエピソード。中園参事官の囮としての活躍もギャグタッチ。
詐欺グループの手先として働いていた中年の悲哀も、演技はなかなかだったが、あまり胸にせまるものがない。別の詐欺に騙された被害者が今度は加害者になっただけなので、批判も同情もしづらい。
パーティーの主催者が犯罪にからんでいるかと思いきや、捜査に協力するだけで出番のない背景でしかない。最初の被害者が疑いをかけた隣家も、もちろん真犯人ではないことは演出から明らかだったが、特に本筋にかかわらずに終わった。今回はミスディレクションとしても活用されない無駄が多かった。
*1:正確には世話になった人物の子供という設定。
