記事の日付を確認して、目を疑った。
http://www.asahi.com/articles/ASH6Z4H5JH6ZUTFK007.html
自民党の勉強会「文化芸術懇話会」で、作家の百田尚樹氏が軍隊を持たないナウル、バヌアツ、ツバルなどを名指しして「くそ貧乏長屋。とるものも何もない」などと述べていたことが、複数の出席者への取材で分かった。
1年前にも同じような発言をして、さんざん批判されたというのに。
きょうの潮流 2014年5月26日(月)
作家でNHK経営委員の百田尚樹氏が、軍隊を持たない南太平洋の島国を例に出して「くそ貧乏長屋で泥棒も入らない」とばかにしました▼小さく貧しい国だから軍隊がなくても心配いらない、というのでしょう。名指しされたバヌアツは「地球上で最も幸せな国」に選ばれたこともある穏やかな国。ツバルも、平和を愛する国とだけ国交をもつという方針を掲げています▼
自身は当時、ツイッターで下記のように反論していた。冗談とさえ表明すれば批判をかわせるつもりらしい。
このように思い違いしているのは、さらに1年前にもTVで同じ発言をして許されたためだろう。
そして冗談と表明するのは、本気と表明して批判した後でも可能なつもりらしい。
それにしても、すでに批判された表現をそのまま使ったことに対して、勉強会で自民党の政治家から批判は出なかったのだろうか。
もっとも、参加した自民党の議員からして、内外から批判されたばかりの主張を再開しているわけだが。
http://www.asahi.com/articles/ASH6Z61JXH6ZUTFK010.html
自民党議員の勉強会「文化芸術懇話会」での発言について、党から厳重注意処分を受けた大西英男衆院議員(東京16区)は30日、国会内で記者団に「(発言に)問題があったとは思わない」と述べた。また、「(報道機関を)懲らしめようという気はある」と重ねて語った。
きっとこれらの人物は、美しい思い出ばかり持っているのだろう。
忘却によって過去は美化されるものだから。