〜『オネアミスの翼』のED曲でしめたのが良かった〜
勃興期の日本SFが浸透し、拡散していくまでの歴史を軽く紹介。大阪万博やSFアニメブームといった面も押さえている。
半世紀を語るために、90分番組でもさすがに駆け足な内容だった。そうして基本を押さえた結果として有名な逸話ばかり取り上げられていたが、実際の映像や音声は始めて見るものも多い*1。
少女ティーン向けSF作家として折原みとが登場したことには驚いたが、SFがライト層に受容されていった経緯を考えると無視できない人かもしれない。個人的にSFへの興味が少なかった時期の私も『時の輝き』借りて読んだおぼえがある。
アニメ面の流れを補足すると、スタジオぬえメンバーが『宇宙戦艦ヤマト』以降も『機動戦士ガンダム』等に設定面から関わっていった流れもある。『機動戦士ガンダム』が生まれた流れでは『スターウォーズ』の存在も重要だ*2。
また、番組でもふれられていたSFコンベンションにはダイコンフィルムというアマチュア集団が深く関わった時期がある。そのダイコンフィルムは『新世紀エヴァンゲリオン』を制作したガイナックスの前身だ*3。
もちろん、番組全体の比重を勃興期に当てて、拡散状態のSFアニメブームを流して紹介するのは理解できるが。
ちなみにアニメ作品説明には明らかな誤りもあった。
『機動戦士ガンダム』に出てくる人型兵器は「モビルスーツ」であり、「パワードスーツ」ではない。パワードスーツとは、SF小説『宇宙の戦士』*4に出てくる戦闘用強化服のこと。
すでにパワードスーツは普通名詞として定着しているが、基本的に着用した人間の動きをトレースする機械を指す。人間が操縦するモビルスーツはパワードスーツとは違う区分に入る*5。