法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『名探偵プリキュア!』第35話 恋の名探偵

 森亜と帆場がまことみらい学園の高等部に転入することになった。さっそくクラスメイトの注目をあつめるふたりだが、森亜はうまく応じられない。しかし床にラブレターを森亜が見つけた時から、ファントム怪盗団を巻きこんで恋物語がもりあがる……


 佐多賢人脚本、近藤こころ演出で、シリーズのなかでは背伸びしつつも、直球のラブストーリーを展開する。
 高等部を舞台として、森亜のコミュニケーションを主軸にしたドラマがはじまるため、さらに明智と小林の存在感が薄れるかと思いきや、予想外に活躍していた。むしろ一歩踏み出せない森亜と、一歩引いて見守る帆場に対して、恋の話を楽しみに前のめりになる小林と、ツッコミを入れる明智が物語を動かしていく。プリキュアへの変身シーンが4人同時演出で短縮したように、むしろ帆場の活躍エピソードは一段落した感じがあった。
 プリキットアイテムでつくった自分たちのコピーに授業をさせて、こっそり4人だけで校内の調査をおこなうシチュエーションも、タブーをおかしている感じが出ていて楽しい。
 そしてラブレターの待ちあわせ場所にいた3人のなかから本当の送り主を推理する展開になり、それはそこそこ順当に言動のおかしさを指摘してみせるが、最後に偽者のアゲセーヌが言葉で直接つたえる大切さを語ることでラブレターを入手する逆転が楽しかった。女性キャラクターが恋愛にだけ本気になるのは、かなりステロタイプで高評価はしづらいが、敵でありながら正面からここまで本気で主張して、主軸の森亜のコミュニケーション問題にまで関わってくるなら、今回はこれはこれで良い。