法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『名探偵プリキュア!』第22話 しるくの覚悟

 家入しるくの二人舞台があるという。マコトジュエルは家入のイヤリングにやどっていると予言を解釈した森亜るるかと、それについていくゴウエモン。
 怪盗団ファントムの予告状がとどき、家入のマネージャーに依頼された明智と小林は、それぞれ開演前の観客とスタッフのなかから調査するが……


 良くも悪くも舞台劇らしさを重視して謎解き要素が弱すぎる*1エピソードだと思っていたら、まさかの佐藤大脚本。『プリキュア』シリーズはもちろん、記憶では東映アニメ作品に初参加だ。思えば『怪盗ジョーカー』のシリーズ構成だったが、そう考えてみると今回はいつも以上に芝居がかったゴウエモンなど怪盗側の魅力が出ていたかもしれない。
 しかしエピソードとしては、先に書いたように舞台劇らしい子供向けアニメにしてはリアルな舞台裏と、舞台の上の劇と現実の戦いを重ねあわせる演出が印象に残る。特に後者は、役者の口パクに主人公たちの台詞をかさねるような、過去シリーズでもつかわないような演出技法が多い。高山文彦作品を思い出した。最後の楽屋でユリの花束をなめて家入を映すようなコンテもある。
 演出は家入初登場の第9話*2と同じく横内一樹。あまり今回のような演出技法をつかう印象はなかったが、前々作でも演劇回を担当しており*3、処理担当の演出なので記憶していなかったが『少女☆歌劇レヴュースタァライト』の各話にも参加し、実は小劇団役者の経験もあるそうだ*4

*1:本筋のキュアエクレールの正体探しも、記憶を失っているという情報を開示することで、キュアエクレールなら知っているはずのことを知らなかったとしても正体の可能性があるという、むしろ謎を深める方向だった。一応、記憶以外の伏線を重視するべきということはいえるのだが。

*2:『名探偵プリキュア!』第9話 決めつけちゃダメ! - 法華狼の日記

*3:『わんだふるぷりきゅあ!』第41話 ユキ・オンステージ! - 法華狼の日記

*4:横内一樹 lit.link(リットリンク)