2021年にWEB漫画誌の少年ジャンプ+で短期集中連載されて話題となった原作を、2025年にWEBアニメとして配信。プライム見放題が今月末に終了するとのこと。
十数年前ならOVAとして展開されたのだろうな、と思う第1話だけ尺が長めの全6話アニメ。再編集した劇場版も今年に公開予定。
絵柄の方向性、描線のブレや顔のタッチなどのキャラクターデザインは原作を再現しつつ、手描き背景動画を多用しているところも作画の見どころ。背景動画を活用した主観カットが多く、信頼できない語り手が主観で切りとった物語ということを原作以上にはっきりさせている。
ハッピーな情景とアンハッピーな情景を交互に見せるカット割りはありながら、音響演出は素直すぎるほど素直。シリアスで悪趣味なドラマをポップなマスコットできわだたせた原作から予想すると意外なくらい直球。いくら夏直前から夏休みにかけての物語といっても薄暗くなればヒグラシが鳴くし、悲しい場面では悲しいBGMをつける。
しかし、そうして原作と同じ展開を素直に提示することで、引きの強さで配信ごとに期待をふくらませすぎて応えられなかった原作と比べて、物語の強度が耐えられるぎりぎりまで盛りあげて終えられたように思えた。
