後に『プリキュア』が放送される東映少女向けニチアサ枠で活躍していた大和屋暁による脚本の、『名探偵プリキュア』とのコラボ回。サブタイトルは「真実」に「アンサー」のルビがふられている。
原画に鈴木藤雄がいたりして、アクションアニメの色も濃い。通常回としては驚くほど格闘戦や必殺技の描写が充実している。
コラボ回としては、もちかけた『名探偵プリキュア』側が『名探偵コナン』のお約束描写をたっぷりとりこみつつ相手を尊重する教科書的なコラボだった*1ことに対して、よりリアリティレベルの高いこちらは作中作の少女向けヒーローがどのように現実にあらわれるのかという展開で二重三重にひねりをいれている。
発生する宝石強盗そのものは少年探偵団でも途中で異変にかんづくくらい単純。しかしプリキュアを現実で活躍させるための準備と伏線を念入りに描いて、奇想ミステリの一種としても楽しめなくもなかった。フィクションのはずの作中作の存在が実在する可能性をにおわせる結末の1カットも定番を押さえている。
ただ、何よりも世界観の異なるアニメが同じ画面に登場するシュールさが楽しい。『名探偵プリキュア』のコラボ回と同じコンテを違うキャラクターデザインで作画しなおした冒頭だけでも笑える。さらに正体の見えすいたキュアアンサーが活躍する後半と、正体をコナンが指摘してなお少女の夢を守るためプリキュアを演じつづけるシチュエーションには、表層と実態のギャップに笑いどおしだった。
