法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『キミとアイドルプリキュア♪』第16話 満開!特訓!はなみちタウンフェス!

 三人が協力する浄化技の映像をプリルンがアップロードしたことで、またもアイドルプリキュアが注目される。そのためフェスへの出演依頼もきたことで、咲良たち三人とオマケにプリルンもアイドルとしての特訓をおこなったが……


 井上亜樹子脚本、広末悠奈 演出による敵幹部カッティーの転換点。加藤陽一シリーズ構成が以前に手がけた『アイカツ!』的な時代錯誤の特訓から、一気にプリキュアらしい敵幹部のドラマに転調する。
 組織から心がはなれつつあった敵幹部が切り捨てられるように怪物化させられて、過去にない脅威となるパターンだが、その脅威のピークが今回の冒頭でフィーチャーされた浄化技の無効化にある構成がうまいし、そこから浄化技は効かなくてもアイドルとしてのふるまいが敵幹部の心を動かして脅威をいったん去らせることに成功する流れも美しい。
 そこから敵を浄化する架空の力があるからアイドルライブが素晴らしいのではなく、敵の心を少しずつ動かしていく力があるからアイドルライブが素晴らしいのだ、というメッセージが浮かびあがる。販促番組としての限界があるなかで、アイドルという玩具以外のモチーフを組みこんだ作品ならではのドラマになっていた。
 最後に無力さをかかえたプリルンのドラマとして終えるのも悪くない。初回からは傍若無人さに魅力があるキャラクターだと思っていたが、そうではなかった。おそらくはプリキュアやアイドルに憧れてなりきるが実際になることはできない低年齢視聴者を具現化したキャラクターと解釈するべきだった。


 前半のアイドル訓練は静止画を細かく切りかえてテンポ良く、後半は枚数少な目でエフェクト作画を加えたアクションが楽しい。コンテも、しっかり戦闘における敵味方の体の位置などをカメラワークで説明できている。