法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『キミとアイドルプリキュア♪』第8話 みんなでお泊り!アイドルプリキュア大研究!

 紫雨こころがアイドルプリキュアらしくなるため、咲良うたと蒼風ななに学ぼうとする。そこで咲良家でお泊り会をおこなうことに。紫雨はもちろん蒼風も端の家に泊まるのは初めてで……


 演出は前作で数回参加した鬼頭和矢で、カメラ位置を低めにして圧縮気味で敵との対峙を描いたアクションに見どころがあった。描線の太さから上野ケンっぽいと思ったら、作画監督こそ北島勇樹だが、玖遠らぎがひとりはなれるように最後にクレジット。
 脚本の綾奈ゆにこはシリーズ初参加。東映作品にも劇場アニメシリーズ『デジモンアドベンチャー tri.』に共同で参加しているくらい。あまり縁がなさそうだが、『アイカツ!』で仕事をした加藤陽一シリーズ構成のひきあいだろうか。
 ともかく本筋はひたすらアイドルプリキュアを紫雨が愛でて、自分自身もその一員として楽しむ、良くも悪くも二次創作パロディのような内容だった。たしかに敵との戦いだけでなく意図せず芸を楽しませる今作のプリキュアらしい展開ではあるし、超常の能力の私的利用も変身のみで悪用とはいいづらいが。楽しくはしゃぐ描写がつづきつつ、ちょっと疎外されたプリルンで引っかかりをつくったり、早朝にひとりトレーニングをおこなう紫雨の真面目な側面を描いたりして、ただパーティーを楽しむだけの単調な展開ではないところもいい。
 しかし今回も無断アップロードして、カレーの残りもすべてたいらげたプリルンが、アイドルプリキュアの一員としてむかえてもらう結末に悩む。実のところ教訓的なしっぺ返し展開は好きではないのだが、明らかにメインキャラクターにとっても迷惑な愚行が流されてしまうと、作品におけるその行動の位置づけがよくわからなくなる。精神年齢の幼いキャラクターの愚行を強くとがめるべきでないというなら、そういう意図をはっきり描写してほしい。