法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』わらってくらそう/四角いドラえもん

 今回は映画に出てくる料理をアピールして、映画クイズは『新日本誕生』でジャイアンが食べた物。しかし近年は美味しそうに見せる作画技術を売りにしているが、もっと異文化や特殊な状況の象徴として料理を出してほしいと思うようになってきた。


「わらってくらそう」は、のび太が笑いたいと願ったのを聞いて、何を聞いても笑える秘密道具をドラえもんが出してやる。おかげでのび太はどんな言葉でも文脈を無視して笑うようになったが……
 2012年にアニメ化*1した短編を、新年にあわせた内容にふくらませて再アニメ化。小倉宏文監督コンテに嶋津郁雄作画監督。冒頭でドラえもんを追うのび太の主観映像を長めの背景動画で表現したところが目を引いた。
 物語は、もともと原作が短いため、以前のアニメ化と同じくアニメオリジナル展開を大幅に追加。今回は厳しい顔つきの老人の近くで笑ってしまってドラえもんがおびえたら逆に元気で良いと褒められて干し柿をもらったり、スネ夫の歯医者への恐怖や治療の痛みを笑うことで緩和したり、つまらない腹踊りで笑わせようとするジャイアンを見事に笑って切りぬけたり、意図せぬ笑いでも結果的に良い方向に転ぶこともある局面が多い。その要素として正月らしい題材を引いているところも良い。
 笑うべきでないのに笑ってしまう問題も、笑わないよう必死になって会話を拒むことで、最初は悲しい話を聞きたくないのだと好意的に誤解される構成の妙があった。小動物とはいえ亡くなっている出来事が根幹にあるので、滑稽な誤解を笑うことは難しいが……


「四角いドラえもん」は、2011年2月に放送されたアニメオリジナルストーリーの再放送。形状の変わったドラえもんのビジュアルが楽しいし、今になってみると演出が八鍬新之介なところも興味深い。
『ドラえもん』四角いドラえもん/ガキ大将に一票を! - 法華狼の日記
 しかし今回の再放送で、サブタイトルが途中に表示される構成が記憶と違う。通常回でもアバンタイトルがつくようになったのは小倉監督体制になってからのはず。アバンタイトルが視聴者をひきつけるための工夫だとすると、今後も再放送において同じように構成を変えることがあるのだろうか?