前半も後半も伊藤公志脚本のアニメオリジナルストーリーで善聡一郎コンテ。
「トトライド」は、珍しくのび太とドラえもんはスネ夫の島の別荘に招待された。しかしクルーザーは四人乗りという理由で孤島の焼肉は食べさせてもらえない。そこで秘密道具で追いかけることに……
釣りなのに餌を最初に投げて魚が食いついてからケーブルをつなぐ秘密道具の設定に首をかしげたが、途中で別の魚に乗りかえる展開になって納得。考えてみると、そもそも釣り針に餌をつけず、撒き餌で魚を集めて針に引っかける釣りもある。そうして多様な魚で追跡することで、自然に魚介類の知識を描くことができた。トビウオでクルーザーを圧倒する展開など予想できなかったが納得感しかないし、映像としても水上や水中だけではない情景の変化を生んで楽しい。
しかし、ドラえもんと技術力で競争することになるスネ吉のキャラクターに少し違和感。たしかに描かれたようなクルーザーの改造をする能力はあると思うが、もっと視聴者も見ていて憧れたりやってみたいと思う改造をする趣味人がスネ吉という印象がある。より正確に言うと、作者の趣味性がもれでているようなキャラクターとして造形しないとスネ吉っぽくならないというか……微妙な違いだが、実際にクルーザーを改造して楽しみたいというスタッフが本気でアイデアを練ったり、クルーザー趣味の資料を読みこんで引用して、初めてスネ吉を描けるのではないだろうか。少し前’*1のキャンプ描写が好評だった*2のは、ひとりでスネ吉が楽しむ姿にそうした趣味を楽しむ実感があったからだと思う。
「恐竜ツアーに行こう!」は2016年の再放送。ストーリーそのものに特筆するところはないが、オチで翼竜が家の上にいたり、細かい描写が気がきいている。
『ドラえもん』恐竜ツアーに行こう!/いねむりシール - 法華狼の日記