「ネアンデルタール人を救え」は、2019年の再放送。この回は、のび太に似た少女はもちろん、女装のび太も相当に可愛い「男の娘」になっている。いつか「白ゆりのような女の子」をこの方向性のデザインでアニメ化してみてほしい*1。
『ドラえもん』ネアンデルタール人を救え/のび太もたまには考える - 法華狼の日記
「宝くじ大当たり」は、当たりもしない宝くじを買いつづけて10万円も損をした父が、母にとがめられていた。のび太たちは同じ金額をとりもどすため、当選番号を確認して当たりくじを買いに過去に行くが……
2012年にアレンジ多めでアニメ化*2した初期短編を、小倉宏文監督コンテでリメイク。今回の前半が少し長い分、こちらの尺が短くなり、結果として原作をふくらます必要もなく、ほとんど忠実に映像化されていた。
しかし原作に忠実すぎて、時代に合っていないところまで工夫なくひきうつした感が強い。たとえば50倍にした2012年版と違って、宝くじの当選金額最高が原作の10倍の6000万円というのは現在からすると低すぎる。今回の当選金額は6憶円にしてもいいのではないだろうか。
また、のび太たちは過去の外れ分をとりもどすクジが見つからなくて困り、最高額のクジだけ見つかって葛藤するわけだが、買う側が自由に番号を決められるロト6が普及した現在を思うと成立しづらくなっている気もする。
映像表現は監督コンテ回らしく不足はない。基本的な情景は日常そのままなかわりに、宝くじの当選番号を記載した新聞紙や、まきちらす外れくじの一枚一枚に、しっかり文字や模様のテクスチャをていねいにはりこんでいる手間ひまが目を引いた。
*1:2005年のリニューアル直後にもアニメ化されていたが、さすがに時代設定が遠すぎて原作どおりの人間関係が不自然になってしまっていたので、現在なら亡くなった祖父の逸話として父に聞いたり、近所の老人から戦争の証言を聞く授業などにするアレンジが必要になるとは思うが。
*2:『大みそかだよ ドラえもんスペシャル』宝くじ3億円大当たり/ドラミとおはなしバッジ/アンラッキーポイントカード/ツチノコ見つけた!/『ドラえもん のび太と奇跡の島〜アニマルアドベンチャー〜』 - 法華狼の日記