法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』たけのこ型テントの里/まじんのいない魔法のランプ

「たけのこ型テントの里」は、キャンプに行こうとする父の思いつきが母に否定され、のび太は落胆する。そこでドラえもんがテント型のタケノコをつくる秘密道具を出し、山に行くことに……
 清水東脚本、森山瑠潮コンテ演出による、アニメオリジナル秘密道具をつかったアニメオリジナルストーリー。スネ夫ジャイアンを引率するようにスネ吉が登場するところが珍しい。
 アニメオリジナル秘密道具のわりにデザインは原作っぽいシンプルさで、カラフルな描写はテントに子供たちが自分で彩色したところだけ。タケノコの特色を反映した秘密道具の設定で、きちんと前振りと結果を連鎖させながら物語を進めているところもいい。食べられるタケノコでもあると先に示して、食べようとするイノシシに襲われ、それを青竹になるまで育てて抵抗する描写の後で、雨に気づかず育ちすぎてしまったオチにつなげる。
 対抗しようとするのはスネ夫ジャイアンだけで、ふたりをつれてきたスネ吉はトラブルに対応して秘密道具も使わず一人で楽しんでいるところが良い。原作でもスネ夫の遊びを助けるし、ドラえもんに対抗して戦いをいどんだこともあるが、イジメやシカトに積極的に加担する描写はなく、むしろ子供にやさしい趣味人らしいキャラクターだ。
 ただ絵コンテも全体的に良かったが、その場に置いた秘密道具だけを映すカットが不思議と多いところは気になった。不思議な不穏感があり、オチの前振りかとも思ったが、それにしては時間的に離れすぎている。てっきり庭に置き忘れたタケノコが帰宅すると育ちすぎているオチになるのかと予想したくらい。


「まじんのいない魔法のランプ」は2011年のアニメオリジナルストーリーの再放送。十年以上前の再放送はけっこう珍しい。
『ドラえもん』まじんのいない魔法のランプ/のび太の忍者修行 - 法華狼の日記