聖あげはにつれられて、ハレワタールと虹ヶ丘とツバサは山の謎解きゲームに参加することに。ハレワタールは虹ヶ丘をつれて難関コースへむかったことで、ツバサとエルは聖とともに進む。真面目なツバサは思わせぶりな聖の言動にふりまわされるが……
予告の時点で明らかな青山充作画監督回。しかしクレジットは最近では珍しい完全一人原画なのに、アクションシーンが枚数をつかってよく動き、滅多にない魅力があった。怪物の手足がゴムのように弾力的に動き、コミカルなアニメーションを楽しませてくれる。情景に変化のないなだらかな山を舞台にしながら、ロープウェーという足場を利用してアクションが立体的に描かれていたことも良かった。演出の佐々木憲世や総作画監督が手を入れたのか、それとも青山充原画の実力か。
聖がプリキュアに変身しないまま事情を知って戦闘に参加しつづけるところが独特。一応、前半のゲームの謎解き*1が、後半のアクションで機転をつかう展開につながるプロット自体は定石だが。
いやしかし、年下の男子を「少年」呼びしてつれまわす成人女性というのは、現実で考えるとなかなか……女児向けアニメでも『プリキュア』シリーズはリアリティが少ない部類だが、同時に幼い視聴者に文化をすりこむ位置づけでもあるし……
