人気コメントのアルゴリズム変更の告知のなかに、返信機能そのものはリスクが大きく、違った方法を検討しているとの説明があった。
人気コメントのアルゴリズムを一部変更しました - はてなブックマーク開発ブログ
「各ブックマークコメントへの返信機能」という形式で解決しようとした場合、ユーザーさま間で論争が生まれる場となったり、スパム活動に利用されてしまったりといった別のリスクも考えられます。そのため、返信機能については慎重に検討を重ねた上で今後の提供有無を判断したいと思います。
一方で、返信機能とは別の形でコンテンツの執筆者のみなさまが適切に意見発信を行える場を提供するための機能改善を検討しています。
これはこれで妥当な見解だと思うし、コメントを拒否したい考えがある場合は、はてなブックマークページのコメント一覧を非表示にする機能だけで充分ではないかと思っている。
さすがに個々人がコメントする自由を一方的に制限するのはやりすぎだし、ツイッターなどでリンクしてコメントすることが可能な現状では無意味だろう。
ただ、先日のようなアノニマスダイアリーからの言及を何度も経験している立場からすると、せめて返信した時にアノニマスダイアリー側のツリーに反映される機能ぐらいはほしい。
上野千鶴子氏の話題にかぎらず、擁護として成立していないと考えるなら、そもそも擁護するつもりがない可能性を考えるべき - 法華狼の日記
私の「予測」では、匿名記事の筆者こそ無責任に一方的に主張したかっただけで、おそらく私のエントリにきちんと応答することはないだろう。
私に無視されないことを求めるならば、私に認識される手段で文章を書いたはずだ。当該エントリではなく、はてなブックマークで間接的にリンクしたのも、アクセス解析から気づかれることをふせぐためかもしれない。
はてなブログが新設される以前、はてなダイアリーというサービスだった時はトラックバック機能がつかえて、アノニマスダイアリーに言及するとツリーに表示されていた。その機能を再現するだけで充分だ。
現在でもアノニマスダイアリーに特定アカウントが言及された時、そのアカウントの持ち主はアノニマスダイアリー側を削除する権利はある*1。しかしおそらくそれが言及先のアカウントへ通知しない形式でアノニマスダイアリーが書かれる一因にもなっているだろう。通知もせずに応答をもとめるような批判をされても、原理的に対応が難しい。
アノニマスダイアリーを削除する権限を行使したことはないし今後も行使するつもりはないが、せっかく反論してもアノニマスダイアリー側からは応答していないかのように見える現状は困る。
そもそも「今週のはてなブログランキング」を見ると、個人のはてなブログよりアノニマスダイアリーにはてなブックマーク数があつまる傾向がつづいている。影響力を考えても、存在感の減っているはてなブックマークより、まずアノニマスダイアリーの調整が必要ではないだろうか。
なお、私自身はつかうつもりはないが匿名の告発の場所が多いことは悪くないし、よほどのことがなければアノニマスダイアリーというサービス自体は存続して良いとは思っている。もちろん匿名性の高いアノニマスダイアリーの告発は信用しづらいが、それは読者の側が理解すべきところだろう。
*1:ヘルプ - はてな匿名ダイアリー「なお、はてな匿名ダイアリーの特性に鑑み、特定の人物への言及に対して、言及された当事者より削除の申立があった場合、原則として発信者への意見照会を経ずに削除を行います。」
