法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

TVアニメで極端に動かそうとする原画は、完成形までもっていくまでの作業工程の負担がはねあがるという話題

hokke-ookami.hatenablog.com
1年半前の上記エントリで紹介した作画デグレードについて、独立した話題で理由がうかがえそうなツイートがあった。

ツイートした栗田新一がキャラクターデザインをつとめた『デカダンス』は、ツイッターでアニメーターをさがしたらしく原画に奇妙なペンネームがならび、元気いっぱいな作画アニメになっていた。
だからこそ、そのような作品を経験したベテランアニメーターが、後工程の負担や事故をツイートしたことに重みがある。


引用リツイートしているアニメーターの佐本三国は、単純に動画の技術を学ぶべき問題と意見し、栗田新一自身が補足的にツイートしているように右も問題はあると指摘している。

他に引用リツイートで同意しているアニメ関係者らしいツイートのなかには、佐々木憲世などが、実際に海外原画に多い印象があるという証言をしている。

最近の『プリキュア』で良いアクション演出と、その作画監督には珍しくキャラクターデザインにそった絵を見せた横内一樹も*1、最初のツイートをリツイートして肯定している。

宮尾佳和や小谷杏子は、後工程もクリンナップまでは担当する必要性を指摘。

レイアウトに第一原画に第二原画と工程の細分化が一般的となり、1カットをひとりが責任をもってクリエイトできない、そのような時代の問題なのかもしれない。


TVアニメからアマチュアリズムが消えていく時代。それは多くの視聴者が望んだことでもある。
とはいえ、そうして視聴者に歓迎された京都アニメーションが、後工程の負担を理解させるため雇用したスタッフにさまざまな部署を経験させていた方針は正しかったという話でもある。