法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』失敗、失敗、大失敗世界のおマヌケさんSP

おマヌケさん紹介といえば先月にもやったばかり。この番組がテーマをローテーションしていることは理解しているが、もうちょっと工夫できなかったか。


ブラジルからは大がかりなドッキリ番組。日本ではもう見なくなったが、人気らしい『モニタリング』は類似ジャンル番組と考えられそうだし、無茶で暴力的なTV番組はまだまだたくさんある。
良くも悪くも日本社会から勢いがなくなっているためドッキリという形式が少なくなったのでは、ということをエレベーターを巨大落とし穴にするドッキリを見ながら思った。
とはいえ、ドッキリにかけられる側が損をするだけという笑われる被害者視点が語られたのは、良い意味での社会の変化だと思う。また、果物を生々しく動かすドッキリはかけられた側も楽しそうに見えた。


英国からは家から所有物をすべて運びだし、全裸から1日ひとつずつ物品を選んで回収していく21日間を見せる。先述した『モニタリング』っぽい。
今回はルームシェアする男女3人や恋人未満の男女コンビ、SNSが好きな女性など6人。1日目は衣服を確保し、次に物品のある倉庫まで歩くための靴、スマートフォンは7日目くらい、余裕ができれば家族写真など文化面の物品を確保する……といった傾向が見てとれた。
SNSにかまけない生活になることで優しい隣人と出会ったり、同居人と会話する時間をもてたり……といった教訓的な展開は予想の範囲内だったが、かぎられた物品でどのように生活をとりもどすかというサバイバル番組っぽさは意外と楽しい。


米国からは、カリフォルニア州にあるドーナツ屋の9割がカンボジア系の経営という意外な情報を紹介。それはカンボジア難民のテッドという男が職業を転々とするなかでたどりついた結果だったが……

ドキュメンタリ映画のダイジェスト版。白い高級な箱ではなくピンク色の安い箱をつかうことで、逆に『シンプソンズ』にも登場するくらい個性となり、結果的に宣伝ともなった。さらに他のカンボジア移民へチェーン店を安く開かせることで地域のドーナツ文化を支配した……
……が、貧しい生まれのテッドは豪邸に住んで旅行に出かける日々のなかでラスベガスに出会ってしまう。最初は5ドルを賭けただけだが、大富豪と気づかれてVIP待遇となり、良い気分のまま賭けをとりもどすため家計に手を出してしまう。ついには他のカンボジア移民を騙していく……最後には破産し、家族ともはなれてカンボジアに逃げ戻った。ついてきた妻だが、浮気が発覚してわかれてしまう。
しかしスタジオで語られた後日談では、カンボジア政府に助言する立場で雇われつつも米問題で大失敗したかと思えば、友人の助けで不動産業で成功して大富豪に返り咲き、再婚して4人の子供までできたという……何度も成功と失敗をくりかえす人間もいたものだが、そういう意味ではスタジオで指摘されたように現在の成功もどこまでつづくか……