法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『夢王国と眠れる100人の王子様』雑多な感想

女性向けソーシャルゲームを2018年にTVアニメ化。ひいろゆきな監督、高橋ナツコシリーズ構成、まじろキャラクターデザインと、女性が中核をしめるスタッフワークが印象的だった。

異世界転生もしくは召喚ものだが、完全に主人公がノベルゲームの視点人物でしかなく、主体的な判断や選択をほとんどしない。現世からの転生が効果をあげていたのは、不思議の国が現代日本そっくりに見えて偽物だらけ、という局面くらいか。
基本的にマスコットに導かれるように二人の青年王子が自身の謎を解くように世界をわたっていく旅路が描かれる。恋愛や性的な要素がまったくといっていいほどなく、男性間にしても友愛や親愛や家族愛が基本で、ベタベタしない見やすさがあった。
作画は全体として低調だが、わりと作画枚数をつかってアクションしたり*1、背景美術にリソースをさいて異なる世界を1クールで複数見せてくれたのは良かった。静止画と顔アップがつづくだけのOPが意外と雰囲気出ていて好き。

*1:第3話に複数いる作画監督の一人が大城勉。