法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

もしも浮世のうさばらしの効果しかない純然たる娯楽が存在するなら、昭和のエログロナンセンス文化のように……

……社会問題から大衆の目をそらす効果が生まれてしまうのでは?と思った。
もちろん社会に問題提起をしたい作者が娯楽に仮託する局面もあったし、今もある。しかしそのような効果が見こめるということは、読者が虚構と理解して娯楽を摂取しても社会への見方が良かれ悪しかれ変わりうるということでもある。

そこで読者が楽しんだ後、社会問題への意識が楽しむ前とで変化しない作品をつくりたいなら、よほど現実と虚構の距離感を制御しなくてはいけないのでは?と思うのだが、かなり難しいのではないだろうか。