法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

辻元清美氏が長崎に原爆が投下された日を「ナガサキデー」と表現したことが批判の根拠にされていて驚く

「【関西生コン】立憲・辻元清美議員、長崎原爆忌を「ナガサキデー」呼ばわりする→長崎県民からの抗議殺到。」というタイトルでツイートがまとめられていた。
togetter.com


76年目のナガサキデー。11時2分、黙祷を捧げる。議員になる前から長崎の被爆者や被爆二世の方々と核兵器廃絶の運動に連帯し、戦後50年の節目、長崎県の平和国際会議をコーディネートした。瀬戸内寂聴さんも駆けつけてくださった。今、核兵器禁止条約への一日も早い調印を政府に呼びかけます。

これに対して県民当事者などから聞いたことがないといった反発ツイートが集められ*1、Togetterのコメントもそのように誘導されている。


もちろん「ナガサキデー」という表記は過去からあり、「ヒロシマデー」とあわせて日本原水協がよく使用している。
核禁条約へ参加、政府に求め閉幕 原水爆禁止、2大会:朝日新聞デジタル

原水爆禁止日本協議会原水協)は、オンラインで開いたこの日の「ナガサキデー集会」で、日本を含むすべての国に、核兵器禁止条約を支持するよう求めた。

上記Togetterで関係のない話にすりかえながら攻撃する人々より、辻元氏こそ原爆について真摯に考えていることは間違いないだろう。


念のため、原爆投下を知らない広島県民や長崎県民もいるのだから、その表記を知らない長崎県民がいること自体は不思議でも問題でもない。
問題は、知らない表記を調べることもしないこと、先入観のまま攻撃の根拠にもちいること、そうした人々がこれだけ多数いることだ。

*1:リプライが制限されているので、引用リツイートで非難が殺到していることが確認できる。