法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

菊池誠氏や同調者はリンク先を開く習慣をつけるか、ツイッターでの発信を抑制するべきだと思うよ……

大阪大学で教授をつとめ、ニセ科学批判でも知られる菊池氏が、本文を読まずにツイートしていると指摘され、それを事実と認めていた。


まあ、それはその通りだね。読んでるのは8割くらいかな


もう名指しで言うけど、きくまこ先生は元記事を読んでからツイートしたりリツイートしたほうがいい。


ツイッターは軽口だからね。

ニセ科学問題をきちんとやる時には基本的に原典に当たっている。それがめんどくさいから、あまりやらないんだけど

さらに東京大学などで教授をつとめる玉井克哉氏が、菊池氏に同調するリプライをしていた。


「元記事に当たれ!」という人もいますが、僕の考えは次の通りです。
1 元に当たれるなら当たった方がよい。学者の基本。
2 しかし、昨今の記事には、見出しとの整合性がないことも多い。そういうのは、元記事を読んでも意味がない。
3 また、見出しに大きな問題のあることもある。
(続く)
(承前)
4 読者の側も、見出しのみを見て反応することが多い。

かれこれ考えると、見出しは元記事とは別個独立の表見物と考えて批判の対象にすべき場合がある。週刊誌の表紙にデカデカと「放射能が来る!」とやったのや、「ワクチン接種の翌日に死亡!」などと打つのが典型。
(続く)
したがって、「常に元記事に当たれ」とは言えない。

逆に、たとえば「不正アクセスの具体的な手段を読者に教えるのは表現の自由の範囲外だろう」という言説を立てるなら、元記事でどこまで公開しているかが重要。もっともそれとて、検証に限りがある(実行したら犯罪になるかもしれない)のだが。

玉井氏は見出しと本文が独立して問題になりうることと、そこで本文を確認する必要がないことを混同している。
たとえば本文に誤りはないのに誤解をまねく題名を編集部がつけた場合などは、題名をつけた責任者を批判対象にさだめるため本文を確認する意味がある。


念のため、かつてウイルスなどをさけるためリンクを安易に開くべきでなかった時代はあったし、逆にスマートホンが基準となった現在はリンクを多く開けないことも理解したい。
それでも疑問があるなら見出しだけを見て表明するより、ざっとながめるくらいはしてもいい。本文を読んで疑問が解けるなら、わざわざ批判する労力をつかわなくてすむ。


私個人は、興味深い題名のリンクがあれば反射的に開いてみることにしている。興味関心が近しいSNSアカウントを見るたびにWEBブラウザが重くなるくらいに。
もちろんブログエントリなどで言及する時には本文や周辺情報を確認するし、題名や予告や伝聞情報だけで反応する場合はそうと明言して留保することにしている。
実際に今回のツイートを読んだことで、先日に保坂展人氏の発信を菊池氏が不用意に「デマ」あつかいしたことも、同じ「軽口」だったのだろうなと理解できた。
世田谷区長の保坂展人氏がツイートした6月末期限のワクチンが、なぜか「デマ」あつかいされている件について - 法華狼の日記


偶然にも上記エントリでは、同じ話題で保坂氏を不用意に批判していた人物が、まさに本文を確認せずに不当に攻撃している疑いも指摘しておいた。

世田谷区の予約拡充政策で前倒しできた舛添要一氏の報道について、「千枚の葉っぱ@1000Happa」氏は「世田谷区民の桝添先生に見限られたんですかw」とツイートしている。


 ここでも保坂氏のツイートで引用されている「前東京都知事国際政治学者の舛添要一さん(72)が18日、新型コロナウイルスワクチン接種予約に挑戦。既に持つ予約枠を大幅に前倒しする日付で確保したことを明かした。」だけを読んで、記事の全文を確認していない疑いがある。

保坂氏のツイートでリンクされている記事を読めば、舛添氏は自衛隊と同時に市区町村のがんばりを評しているし、事実として予約したのは世田谷区だ。
舛添要一さん、ワクチン予約枠の大幅前倒し成功 「空いたスペース活用を」東京都に注文:中日スポーツ・東京中日スポーツ

18日、居住地である世田谷区内の接種枠が2万回に拡大されたため、より早い接種機会を求めて予約に再挑戦。「8時半の開始とともに挑戦しているが、1時間以上経っても、電話もネットも繋がらず」と途中経過を報告しつつ、仕事のため諦めていた。
 だがその約2時間後、「仕事の合間にトライしたら、ネットが繋がって」とインターネットでのアクセスに成功。その結果「6月7日・28日の組み合わせで予約完了」と2回分の日時で予約を確保し、「8月21日から大幅に前倒しになった」と報告した。

そして「千枚の葉っぱ@1000Happa」氏が記事本文を読んでいない疑いは、後日のツイートで事実として確定した。


ワクチンが打てるとわかれば、さっさと国の大規模接種に申し込むあたり、まるで政府が大声で吠えてた人が尻尾降って軍門に下る感じがして、都知事辞任の原因となった「あのセコさ」がそのままで、実にゾエさんって感じがしましたw

このような不当な攻撃をしたくないならば、菊池氏や玉井氏は指先ひとつ動かす努力くらいはしてもいいのではないだろうか。