法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

泥棒で知られる内閣官房参与、今度は医師法の制約からなぜか改憲を主張する

泥棒の印象が強く*1、先日は新型コロナの話題で「笑笑」とツイート*2した高橋洋一氏が、日刊ゲンダイでワクチン打ち手不足の原因を論じていた。
マスコミが報じない…コロナワクチン「打ち手不足解消」のための「超法規的措置」(髙橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

率直にいえば、違法ではあるが、超法規的措置で違法でない、というのだ。本来、違法かどうかは裁判所が判断するもので、政府は言い出せないはずだから、いみじくも超法規的措置といってもいいだろう。

医師法により歯科医は本来ワクチンを打てないところ、超法規的措置として認めたことを紹介するまではいい。
その流れで章もわけず、いきなり改憲による行動規制の話をはじめる意味がわからない。

筆者は役人を長くやってきたが、こうした措置は滅多にお目にかかれない。1975年の在マレーシア・アメリカ合衆国大使館等占拠事件と、1977年のダッカ日航機ハイジャック事件での収監メンバーなどの引き渡しを「超法規的措置」としてやったくらいしか思い浮かべられない。
本来であれば、まず憲法改正により、非常事態条項を整備しておくべきだ。他の国にはそうした条項があるので、厳しい規制が可能だが、日本ではそうした条項が憲法にないので、世界の国の中ではもっとも緩い規制しかできない。

これでは火事場泥棒ではないか。


……いや、思えば今度の東京五輪そのものが火事場泥棒といっていいのかもしれない。
最初は東日本大震災からの「復興」と称して招致しながら、新型コロナ禍で開催を強行するために理由を姑息に変えつづけているのだから。
丸川大臣「五輪で絆を取り戻す」発言に“戦時中と同じ”と戦慄の声 | 女性自身

11日、閣議後の定例会見で五輪開催の意義を問われ、「コロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある」と語った丸川大臣。

*1:hokke-ookami.hatenablog.com

*2:

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