法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『アンパンマン』のバイキンマンは永遠の敵でありつつ根絶はしないが、学習漫画における病原体はどれだけ擬人化していても死滅させたりするよね

ある教育目的を明確に優先することで、別の教育目的は目をつぶることがある。
それを子供が読むこと、大人が読ませることをどう受け止めればいいのか、ということを今の論争*1とは少しずれたところで思った。


また、大人向けではちょうど細胞擬人化漫画『はたらく細胞!』のTVアニメ2期と外伝のTVアニメが同時放映されているが、やはり病原体を見逃したり許したりはしないようだ*2

現実の人間は、病原体を根絶するリスクやコストを比べて、許容することを選択する場合もある。比べて免疫細胞を擬人化したキャラクターは、大人向け作品の残酷なディテールをもって、むしろ苛烈に病原体にあたる。たとえばTVアニメ1期でガン細胞は同情されるべき存在のように描写されていたものの、それでガンを蔓延させても良いという判断にはならなかった。
もっとも、この件で少し検索して、どちらかといえば子供向け媒体の雑誌『なかよし』で、細菌視点の外伝が連載されていたと知った。善玉悪玉の別なく細菌の主観でドラマを描いているとかいないとか。

*1:rna.hatenadiary.jp

*2:原作はどちらも未読で、TVアニメだけ追いかけている。