「ドラえもんが受験生!?」は、ロボット学校卒業の単位が足りないため、ドラえもんが再試験を受けなければならないと知らされる。そしてドラえもんは実地で人助けをしていくが……
佐藤大脚本、釘宮洋コンテのアニメオリジナルストーリー。ロボット学校で劣等生だったドラえもんという過去アニメシリーズで定着した描写*1を引いて、ドラえもんの奮闘をのび太が見守る逆転の構図が展開される。
さまざまなトラブルを解決していく展開に密度があり、制限された秘密道具のとっさの応用にバラエティもあって、後半も見ていて楽しかった。描写されるのは〇か△ばかりで、最後のトラブルで×が同数以上あると示されたのは違和感あったが。
それと最後にのび太が自力でトラブルを解決し*2、そのロボットと人間の理想的な関係に試験官ロボットが感激しつつ、試験は不合格とするのもドライで良かった。
しかし、すぐドラえもんが帰ってきた理由が、実際に単位が不足していたタヌキ型ロボット*3と混同されたというのは、あまりにも安易。てっきりドラえもんにとっては長時間の学校生活でも、のび太視点なら一瞬というタイムスリップSF展開になるかと思っていた。こんな偶然だよりの唐突な解決にするくらいなら、秘密道具を直接つかわない教育効果を合格あつかいする素直な結末で良かったのでは?
「拝啓、虹谷ユメ子さん」は2017年放映版の再放送。しかしサブタイトルの表示で、実際以上に昔の再放送に見えた。
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