「Ｙロウに気をつけろ！」は、ジャイアンひきいる野球チームが二軍は球拾い専門にすることになったため、のび太は練習して一軍に残ろうとする。そこで母の妨害を秘密道具で切りぬけたが……
2005年にリニューアルした初期にアニメ化した原作を、15年ぶりにリメイク。田中角栄の収賄事件をモデルにした物語を、改変せずに善聡一郎コンテでしあげていた。
あまりにも原作との違いがなくて、記憶する意味がある歴史とはいえ時事ネタの風刺性が弱まったことばかり印象に残った。世紀も変わり、せっかくドリル優子*1や5000万円カバン*2といった新たに話題となった収賄事件があるのだから、少しは現代的にアレンジしても良いのではないだろうか。ジャイアンが落としたYロウの領収書も、森友加計問題の公文書改竄問題をアレンジしたり、桜を見る会の疑惑を重ねる余地はあったはず。
あと、人物の正面からのクローズアップの多さや、効果音の多用などで2005年のリニューアル初期を思い出した。当時は楠葉宏三総監督が上にいたが、音響演出などは善聡一郎監督の方針だったのかもしれない。
「神さまロボットに愛の手を！」は、すでに複数回アニメ化された原作短編の、寺本幸代コンテ回の再放送。
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改めて見ると、やはりジャイアンとスネ夫が豚になる過程は、ロボットの能力ではなく別件で出した秘密道具のくみあわせで見せてほしかった。何らかの事情で「動物変身ビスケット」をドラえもんが骨川家に落として、それを気づかずジャイアンとスネ夫が食べた……とかね。
*1:「壊された複数のハードディスクには、ドリルなどの工具で穴を開けた形跡が見つかったという。」ドリルでＨＤＤ破壊…検察を本気にさせた小渕優子氏｜日刊ゲンダイDIGITAL
*2:「5000万円の札束に見立てた箱を自ら詰め込んで見せましたが、チャックは閉まりませんでした。」猪瀬都知事、5000万円運んだかばんを公開｜テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト
