法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

#KuToo で知られる石川優実氏の引用手法への批判において、lastline氏が「嘘」を書いているかもしれないという指摘

石川優実氏と現代書館を批判するid:lastline氏の記事を読んで、首をかしげた。
#KuToo 石川優実氏と現代書館は言論を守る気が無い - 最終防衛ライン3

#KuToo 石川優実氏が出版した著作をめぐり訴訟を検討される事態に。そして編集部の見解と法律家の見解【追記】掲載者リストのツイートを追加 - Togetter などに不適切な「引用」例がまとめられており、特に問題だと思ったのが以下のツイートです。


毎日新聞のニュースの一部切り出しを、その記事へのURLを削除してるため、ichi氏の見解へ石川氏がリプライしているように見えます。ichi氏のツイートは毎日新聞の記事からの一部転載*1のため、書籍は毎日新聞の三次利用となります。出典元である毎日新聞のURLを掲載しないのは、引用の慣例に則ったとは言えません。書籍においては、ツイートを利用するのではなく、毎日新聞の記事から引用するべきです。

*1:この点も著作権状の争点になるが、今回は議論しない。

250以上のブックマークを集め、その多くがlastline氏への同意のようだが、上記の引用部分に食い違いがあることを指摘するコメントが見当たらない。
[B! 出版] #KuToo 石川優実氏と現代書館は言論を守る気が無い - 最終防衛ライン3
いま調べると後述のように指摘がまったくないわけではなかったのだが、1週間以上たちながら、あまり注目はされていないようだ。


遅まきながらコメント欄に疑問を書きこんだが表示されない。このまま非表示のままという可能性を考慮して、下記に転載しておく*1

すみません、読んでいてよくわからなかったので質問させてください。

特に問題だと思ったのが以下のツイートです。

lastlineさんの主張は、下記ツイートが毎日記事の一部転載であって、ibaichi10氏個人の主張ではないのに、石川氏が反論対象にしたのが問題ということですよね。


しかしツイートの表現を見るかぎり、誤記はタイピングで写したためだとしても、表現が新聞らしくありません。
そこで、あらためてTogetterを確認したところ、hitoshinka氏が批判している理由は感想という趣旨を隠しているためだとされています。
hitoshinka氏が正しいとすると、ibaichi10氏に記事の転載という問題はなくなりますし、それを石川氏が批判するふるまい自体にも問題はなくなります。なぜlastlineさんの批判を根底からくつがえすようなhitoshinka氏の理路の過ちを無視したのでしょうか。
もちろんlastlineさんは毎日記事を読んで、石川氏が批判している文章がそれだと確認して批判したわけですよね?

読み返すと最後の一文は皮肉めいているが、念のために問いかける形式を用いた。
lastline氏自身が紹介しているTogetterと、lastline氏の主張には読解に大きな齟齬がある。しかし意図的に事実をねじまげたなら、わざわざ反する情報を紹介することはしないだろう。


しかし先ほどメタブックマーク*2を確認したところ、すでにid:worris氏によって「嘘」と指摘されていることに気づいた。
[B! あとで読む] [B! 出版] #KuToo 石川優実氏と現代書館は言論を守る気が無い - 最終防衛ライン3

どう改変されているのかと確認したら、"ichi氏のツイートは毎日新聞の記事からの一部転載のため、書籍は毎日新聞の三次利用"が事実と違った。id:lastline 氏はマンスプレイニングのために目が曇って嘘を書いている。

指摘されて1週間以上たちながら、lastline氏は違う話題のエントリを新しく上げたりしながら、worris氏へ応答していないようだ。
石川氏に対する第三者の批判*3に言及する時、自身の批判エントリを自説の根拠として示したりもしている。
[B! 差別] もへもへ on Twitter: "Kutooまでは支持されてたよ。なにがあってもハイヒールはけなんていってた人ほとんどいない。単純にその後が酷すぎてみんなドン引きした。さすがに戦争に男だけいくのは戦争にいくメリットがあって進んでいってるんでしょ?とか頭悪い発言が多… https://t.co/SBBxbDB08t"

http://lastline.hatenablog.com/entry/20140130/1391037975 こんな人、全く指示できない

私に対する応答も期待できなくなったため、こうしてブログにlastline氏への疑問を記録することにした。


石川氏が批判されている場を見ると、提唱者への疑問によって社会運動全体へ疑問をおぼえるという主張を見かける。
しかして、lastline氏が自身で「特に問題」と重視する批判の理路と、同じ争点で紹介されているhitoshinka氏の批判の理路は両立しない。
ならばhitoshinka氏やlastline氏のような石川批判者に疑問があるならば、石川氏への批判全体もまた疑問視されてしかるべきといえるだろうか。
石川氏と出版社に対して言論への責任を強く求めるlastline氏と、その意見への賛同者であれば、きっと自身が求め賛同したのと同じくらいには誠実にふるまってくれると期待したい。

*1:引用時、「ふるまいj」という誤記を修正した。また、引用符を引用枠へ、ツイートのURLを埋めこみへ、はてな記法を用いるため変更した。

*2:はてなブックマークページそのものをブックマークすること。

*3:これにも同意はできない。提唱した当初から石川氏がさまざまな無理解からくる批判をあびていたことは、ツイッターをつかわない私ですら記憶している。