法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

強い表現の政権批判を「政治ヘイト」「政治的な憎悪」と評価した篠原修司氏、過去には「野党のバカげた質問」という表現を「主題ではない」と弁護していた

『遊☆戯☆王』公式のインスタグラム投稿*1を、篠原氏*2YAHOO!ニュース個人記事で批判的に評していた。
『遊戯王』作者の高橋和希先生、キャラクターに政権へ攻撃的な発言をさせて炎上。謝罪へ(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース

意見については賛同・反対も表明できますが、多くの人は攻撃的な発言には賛同できません。さらにそれが原因で炎上した場合に、擁護することも難しくなります。

政治的な憎悪からくる発言を「政治ヘイト発言」と表現していましたが、一般的に使われておらず、伝わりにくい表現でしたので「政権へ攻撃的な発言」に修正しました。お詫びして訂正致します。

しかし「売国」という表現を自民党の政治家が使っている場面を記憶しているが、そうした表現に賛同できない「多くの人」はどこにいたのだろうかと首をかしげる
TPPを「売国」と呼んでいた自民党の政治家がTPPに署名 - 法華狼の日記
そのような基準で「ヘイト」と評価する篠原氏だが、野党による不祥事追求そのものも下記ツイートのとおり否定評価していた。篠原氏は国会が何をやるところだと思っているのだろうか。

篠原修司@福岡 on Twitter: "森友学園の問題にしてもほかの問題にしてもそうだけど、政治家の不祥事や疑惑は国会とは別枠の会議作ってそこで充分にやって欲しい。国会で疑惑追求してるのもったいなくない?"

ただ、ある意味で納得感はある。
国政の運営の妥当性を国会で論じることすら否定する思想であれば、強い言葉での政権批判を「憎悪」からくる「ヘイト」と感じてしまうかもしれない。


また、篠原氏が常に強い批判表現を「ヘイト」とみなしているかというと、どうやら違うようだ。
同じYAHOO!ニュース個人記事でも、安倍昭恵氏が「いいね」をした「野党のバカげた質問」というコメントについては、「主要な部分ではない」と評価している。
安倍昭恵夫人の「野党のバカげた質問いいね」報道は無意味。彼女はほぼ全てのコメントに「いいね」している(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース

 コメントは「与党とか野党とかそんなケチなことを言わず」、「いずれは日本でも大学まで学費無料、医療費(入院代・治療費)無料」、「大震災が起きれば、国が率先して社会住宅を全面的に支援しなきゃいけません」など、さまざまな内容を含んでいます。

 全文を読めば、見出しにされたコメントは主要な部分ではないことが分かると思います。

また、篠原氏は「特定の職に就いている人間」がSNSを自由に使えるよう求めている。その「特定の職に就いている人間」には漫画家がふまれるかどうかはわからない。

誰がどのコメントに「いいね」したかなんてくだらないというか、これを報道する価値があると認めた場合、政治家をはじめとしてジャーナリストや企業の役員など、特定の職に就いている人間はSNSを自由に使えなくなってしまいます。

くだらなさの根拠として、全てのコメントに「いいね」していると篠原氏は指摘して、記事タイトルにも使われている。しかし記事を読んでいくと批判コメントは除外していると認めている。

「いいね」を押さないコメントもいくつか確認できました。そのどれもが昭恵夫人に対する批判だったため、批判コメントに対しては「いいね」を押さないのでしょう。

たしかに「いいね」は表現として軽いだろうし、当時に報道されたのも疑惑追及に沈黙していた時期で目立ったためだろう。しかし完全に機械的な行為ではない以上、軽いなりに一定の責任はあるはずだ。