法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界の海岸線SP

南アフリカ:ダーバンビーチのレスキュー隊」は、海水浴客が集まる巨大な砂浜で奮闘するライフセイバー隊を紹介。
南アフリカ共和国らしく、海の波ははげしく、それゆえの楽しさと危なさが表裏一体。群衆をコントロールするため、ライフセイバーは華麗な水上パフォーマンスで親近感を持たせたり、目が届く範囲へ人々が集まるように沖を頂点とした三角形へと誘導する。
12月16日のアパルトヘイト廃止記念日には、海が大荒れで遊ぶには適さなくても、ずっと待ちわびていた人々が海岸に集まったりして、苦しみの歴史を祝祭へと解放した美しさが感じられた。さらに正月には30万規模の客が押しよせる。
もちろんライフセイバーは客を楽しませつつ安全を確保するようにふるまうのだが、陽が落ちて危険な時間帯に入るとビーチを閉鎖しなくてはならなくなり、友好関係を築いた若者客から砂を投げつけられたりと、本当に頭が下がる光景だった。


「沈み行くタウー環礁」は、パプアニューギニアで海岸線が後退しつづける島に密着。かつての住居は海岸線におかされ、残された土地を住民は手作りの堤防で守ろうとする。
しかし科学者が来て調査したところ、砂浜を削って積みあげた堤防は、砂浜の対浸食効果を失わせ、無意味か逆効果だと指摘される。主食のタロイモ畑は海水が土中へ侵入しているが、解決する手立てはない。さらに予想外の高潮で島全体が水浸しになる始末。自然の前に滅びゆく共同体から親を連れだそうと、都会で大人になった子供たちが説得するが、もちろんうまくいかない。
自然の猛威と同調するように、地域共同体が崩壊していく。その過酷さと速度は特殊だとしても、過疎地に住む一人として他人事とは思えなかった。


他に、カリフォルニアやバンクーバーの水族館が、白内障のアシカや寄生虫におかされたネズミイルカを救う光景も。
その真摯な治療風景も物珍しかったが、ショーが重視される日本の水族館と比べて、環境の保護や観察を重視した水族館のありようも興味深かった。