法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』自然はナゾがいっぱいSP

7月2日に放映。元トップモデルで現農家の林マヤ氏が登場し、珍しい自家製野菜を持ちこんで食べさせたりしていた。


「命がけの仕事」は、ペルーのさまざまな危険な職業を紹介していく。コタワシ渓谷の細い崖路を移動する輸送車は以前にも見たおぼえがある。
他には、パラカス砂漠を移動してテントを張って崖を降り、網漁禁止ゆえの穴場で魚を釣る漁師が登場。しかし、いつもは平均20kgくらい獲るのに、今回は何も引っかからなくて海藻だけ採っていた。
さらに山間部のレタマスでは崩れかけた廃鉱にダイナマイトをしかけて金を取る家族が。島ではグアノ*1を採取する人々が、海鳥を逃がさないよう手作業をしいられ、使えないマスクは着けずに糞まみれになりながら仕事をする。
「裸のサバイバル」は、ディスカバリーチャンネルの恒例番組。野生に放置された全裸の男女が、ひとつだけアイテムをもちこんで、3週間を生きぬく。
今回は男女ともサバイバルインストラクターなのに、過去になく男が情けなくて、知識の大半は女にたよりきりで、せっかく獲ったウニを気持ち悪がって食べないという偏食ぶり。しかも、水中メガネという使いどころの少ないアイテムをわざわざ選びながら、本人は泳げないという頭の弱さも唖然とした。かといって女性も虫にたかられる体質らしく、足がふくれあがるほどハエにさされて、序盤は動けなかった。
偉そうな男女の情けなさを笑う企画だとは思うが、現場の小枝や紐だけで火起こしができるくらいだし、もっと能力の高さに注目した番組構成はできないものか。
「人間と赤ちゃんゾウ」は、ボツワナ共和国のゾウ保護区で、産んですぐ親が死んで、群れの大人ゾウからも育児放棄された子ゾウを、人間が育てる。
大人ゾウは人間にしいたげられたために母乳を求める子ゾウをはねのけるようになったという虐待の連鎖が悲しいし、しかし人間がつれていこうとすると体をはって止めようとする姿がせつなかった。また、食欲不振で腹がふくれた子ゾウを手術してみたところヤシの葉を食べて消化不良になったとわかり、群れに食べていいものを教えられなかったためという可能性が指摘された。ゾウのおかれた状況にかかわるトラブルを取捨選択して見せていて、ドキュメンタリーとしてオーソドックスに良くできていた。
ただ、東京ドーム4個分の広さというのは、ゾウの保護区としてはせまいのではないかと思うのだが、そのあたりの説明がなかったのが残念。

*1:糞が堆積してリン等が集積し、肥料などの原材料になった状態。