法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』度が過ぎる! 世界の要注意人物スペシャル

「やせた体を太らせてまたやせる」は、アメリカのダイエット番組。痩せたい人物と同じくらいにトレーナーがまず太り、気持ちを共有しながらいっしょに痩せていくという。なかなか太れないトレーナーの苦しみで笑いを生んでいたが、わざとリバウンドする肉体を作っているようで、いずれ健康にも多大な問題が起きそうという懸念しか感じなかった。医者が患者と同じ病気にかかる必要はあるまいに。
「なぜ?木の上で3年暮らす男」は、フィリピンで樹上生活する男の話。ケンカをきっかけに銃で脅されたため、人間社会が怖くなって、娘もいるのに3年間も木の上で暮らしつづけたという。最終的に木を静かに切り倒して地上に降ろさせたが、そもそも銃で脅した連中はどうなったんだろうか。
「伝説の野人 ミック・ドッジ」は、米国ワシントン州世界遺産となっている熱帯雨林ホー・レイン・フォレストに住む男を見せる。仙人のような姿で25年も森林で暮らしつづけ、野生採取した食物を口にして、体を壊せば先輩に教えられた薬草を煎じて飲む。人間社会を離れた生活のようでいて、観光客を相手にトレーニングを教えて、その対価で街で飲食を楽しんだりもする。しかし野生生活が長いわりには、あまり植物の知識がなく、説得力のない暮らしぶりだった。あと、世界遺産の植物を食べて許されているのだろうか。
「正義か悪か?国が騒然…ナゾの覆面男」は、ガーナ共和国のアナスという覆面ジャーナリストの紹介。ジャーナリストとしては素顔を隠すことで、一般人としてさまざまな場所に潜入。裁判官に賄賂を持ちかけたりして、相手が受けとる場面を隠し撮り。その膨大な映像を編集して無料上映し、同国の一大スキャンダルを暴いたという。そうした囮取材で犯罪者がのばなしになったと問題視する声も一部あるが、そこでまず批判されるべきは同国の司法であり、たしかにジャーナリストの行動ではあると思った。ちなみに、TEDにも登壇したことがあるようだ*1