西新に疎開した長谷川町子の住居裏に、頭山満の家があったらしいという2017年のツイート。
明治から昭和にいたる右翼の大物として、戦後も芸能界に影響を与えていたというから、個人的なつながりもあったのかもしれない。
ユーミンと大物右翼「頭山家」の知られざる血脈と交流 (週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
『愛国とノーサイド』(講談社刊)。同書には「松任谷家と頭山家」という副題がついている。
作中には坂本龍馬や伊藤博文、夏目漱石ら歴史上の偉人から唐十郎、萩原健一、加賀まりこ、そしてボブ・ディランといった戦後文化の担い手が続々と登場し、しかも歴史的事件や戦後の流行の背後に、通奏低音のように「頭山」と「松任谷」の両家が浮かんでは消える。
もうひとつ、TVアニメの制作に参加した放送作家、たむらようこ氏の証言。
テレビ業界に蔓延する“謎のおばちゃん像”って? メディアに「多様性」が必要な理由|ウートピ
某国民的アニメのシナリオを書いていたときに起こったことなんですが、一家のお母さんが風邪をひく話を書いたんですね。そしたら「けしからん」という声が挙がったんです。実名は出せないので、お母さんの名前は「ship」とでもしておきましょうか。制作会社の言い分としては「うちのshipは風邪をひきません。専業主婦は家族の世話をするのが仕事なのに、風邪をひくなんてけしからん」ということだったんです。
ドラマやアニメには設定があるので、設定自体は崩せないんですが、その設定自体に役割の刷り込みがある、という事例ですね。
入り婿と幼い叔父の同居など、原作が創られた当時は先鋭的だった作品が、長期の映像化によって社会観が古いまま固定されているようだ。
作品の実名を出している別のニュースでは、また別のNGがあったとも証言しつつ、やはり男女の役割り固定に疑念をていしている。
『サザエさん』の元脚本家が裏側を語る NGネタは「トイレシーン」「金魚」 | AbemaTIMES
「以前、カツオがトイレに繰り返し行く話を書いたら、却下された。理由は放送時間がお食事時であるから」
「『風鈴が最後に鳴る』と書いたところ、風鈴がある部屋は決まっているため、違う部屋での風鈴はNGということで却下になった」
「猫の『たま』がいるので、金魚を飼っているという話はかけない」
「変わらない家族の形がいい」と語る一方で、たむら氏は「日本のアニメの『お母さん』は、決まって専業主婦であることが多い。アニメの家族像が男女の役割を限定しているのは、働くお母さんを間接的に苦しめているかもしれないと感じることもある」