法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

文在寅大統領と金正恩総書記が口裏合わせしていると考えつつ、安倍晋三総理大臣と加計孝太郎理事長は口裏合わせしていないと考えている人はいないだろうか

ホットラインもなかった分断国家の指導者の会談を台本通りの茶番と疑うならば、私的な会合をくりかえす権力者の友人との関係も台本通りの茶番と疑ってみるのが自然だろう。
前者は台本を読み合わせする機会そのものが歴史的に少なかったが、後者は台本を読み合わせする機会がたっぷりあることが確認されている。


もっとも前者と後者では、台本通りの茶番であることが、まったく逆の評価につながるという違いはある。
前者は、むしろ台本通りの茶番であればこそ、指導者の個人的な力量に依存しない外交がおこなえているということ。さまざまな急変への対処が期待できる。
後者は、台本通りの茶番をおこなうことが利益誘導として問題にされかねない立場だ。台本の読み合わせをしていれば、それ自体が問題となりうる。


逆に、もし台本のないドラマが展開されていたならば、どちらも指導者個人への評価は高まるが、状況の掌握という意味において今後の不安要素が大きくなる。
ただし、もともと不安要素の大きな状況から前進させた前者は総合的には不安要素が減少するが、後者は新たに不安要素を作り出したという観点から責任者の評価が下がることは避けられないだろう。
加計学園がコメント発表 「誤った情報を与えた」:朝日新聞デジタル

当時の担当者に記憶の範囲で確認したとし、「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまったように思うとの事でした」としている。

 県が21日、参院に提出した関連文書には、安倍首相が15年2月25日に加計氏と15分程度面会したという学園から県への報告内容が記されていた。首相が「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたという記述もあった。

 学園は首相と同様、面会の事実を否定してきた。