法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』そんなに速くてどうするの!? 衝撃と笑いの暴走スピードSP

「ハリウッド911」は、著名人が911に通報した事件を紹介。パパラッチに追われたジャスティン・ビーバーが高速道路を暴走状態で通報してきた事件や、サンドラ・ブロックの豪邸にストーカーが侵入した事件など。あくまで有名人がらみというだけで、事件そのものが特異的に興味深いというほどではなかった。
「航空機事故の真相」は、2013年のアシアナ航空着陸ミス事故*1のドキュメンタリー。サンフランシスコ空港の着陸誘導システムを停止させていたものの、ベテラン機長ならば簡単に着陸できるはずだった。しかし実際は機長は自動操縦システムにたよっていて手動の着陸経験が少なく、実際は副機長を教官とした訓練的な飛行だったという。さらに機体の高度ミスを修正するため操縦桿を動かして、機体側の自動操縦システムもマニュアルへ切りかわり……しかし機長は気づかず自動操縦に着陸直前まで期待していたという真相だった。
「インドのマラソン少年」は、3歳にしてハーフマラソンを完走した天才少年をめぐる5年間の騒動。幼くして行商人に売られた少年。その虐待の日々から救った柔道師範が、体罰を嫌って走らせる懲罰を課した時、少年が延々と走りつづけたことから才能を見いだした。そこでさまざまな長距離走大会に参加させ、やがてフルマラソンも完走。師範は少年の母へ仕事の世話をしたりもした。
しかし少年は人気を集めたものの、行政から虐待の可能性が指摘される。師範はそれでも少年を65km走に参加させるも、ゴール後の凱旋走で少年が倒れてしまう。やがて師範と母も、少年をめぐって対立。ギャングに少年が奪われたり、裁判になったりした挙句、師範が射殺されてしまうという驚愕の結末。
ドキュメンタリー後に語られた後日談によると、少年はスポーツ奨学生としてトレーニングを今もつんでいるものの、幼いころに無理をしたため長距離走は禁じられているという。また、師範の家族との衝突などももりこみながら、2016年にインドで映画化もされたそうだ。
7時間2分で65キロもの距離を走破した4歳の少年の実話映画『Budhia Singh : Born to Run』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ