法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』驚きのものから笑えるものまで世界の神ワザSP

2時間SPで、世界各地における人々の極限的な技術をならべる。ひとつひとつ絶景で展開される人の営みに感心しきりだったが、全体のクオリティが統一されすぎていて、番組構成としては平板だった感もあった。


パイロットになるには最悪の場所!?」は、多数の島で構成されたインドネシアを小型飛行機でつなぐ光景を紹介。壁のようにそそりたつ山に、現地住民が十数年かけて手作りしたような、土がむきだしの滑走路。乱れた気流のなか、見事に離発着するパイロットの腕が光る。さまざまな民族が異なる文化で生活しており、父母の世代は人を食っていたという老人も登場。
「私たちは永遠に生きられるのか?」は、最新の医療技術の紹介。クローンで移植用の臓器を作ったり、生体を活発化させる遺伝子を刺激したり、といったさまざまな技術を紹介。なかでも、臓器を処理して患者の遺伝子を組み込むという技術は、処理の途中で半透明になった臓器のビジュアルともどもインパクトがあった。
「ブレーキのないトラック!?で悪路を駆け抜ける!」は、マダガスカルで悪路を進むトラック業者を紹介。やはり舗装されていない、土がむきだしの崩れかけたような悪路を、人が歩くような速度で夜通し進む。二、三人の助手をつれていて、空回りするタイヤに米糠をまいて脱出したり、ブレーキがわりに石をタイヤ前に置いて止めようとしたり、無茶苦茶な光景が奇観ではあった。遅れたら違約金をとられるからと運転手は必死で、こきつかわれる助手は大変な仕事だが、平均よりずっと良い月収ではあるという。
犬ぞりでワクチンを届けたヒーローたち」は、1925年のアラスカでジフテリアのワクチンを村にとどけるため、犬ぞりでリレーをおこなった実話を紹介。当時に映画化されたと番組で説明されたので検索したところ、1995年にスピルバーグ監督が製作したアニメ映画も同じモチーフと知った。タイトルとキービジュアルは記憶していたものの、ストーリーは全く知らなかったので本気で驚いた。

さらに検索していったところ、バルトとは別チームの犬トーゴ―を主軸にした実写映画をディズニーが企画しているいう2015年の記事も見つかった。続報が見つからないので、これは中断しているのかもしれないが。
米ディズニー、アラスカで血清を運んだ伝説の犬ぞりリーダー犬の物語を実写映画化 : 映画ニュース - 映画.com