法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

野党のふがいなさを歓迎していたエコノミストが、野党にヘボ将棋の責任を負わせるまでの2ヶ月間

「かんべえ」のハンドルネームで知られるエコノミスト吉崎達彦氏が、共謀罪にからめて、サイトの日誌で下記のようにコメントをしていた*1
http://tameike.net/comments.htm

<6月14日>(水)

○将棋の世界では、「緩手」<「疑問手」<「悪手」<「一手バッタリ」(その一手で勝ち目が無くなる)などといった表現がある。その中でも最上級の悪い手を、「ココセ」と呼ぶ。その心は「ここに指せ!」(そうしてくれれば、俺が勝ちなんだけどなあ)である。

○国会戦術の世界で「ココセ」が飛び出した。昨日、「共謀罪」ことテロ等準備罪の審議の最中に、民進党が金田法相、山本地方創生担当相の問責決議案を提出したのがそれである。与党から見れば、こんなにありがたい話はない。「そうか、あんたたちは真面目に審議に応じるつもりはないんだな!」と審議を打ち切る絶好の口実を得た。これで共謀罪は今週中にも強行採決できてしまうだろう。

民進党が何を考えて問責決議案みたいな中途半端なカードを切ったのか、ワシの鈍い頭ではサッパリ分からない。最大野党がこんな調子だから、「安倍一強」になるわけであって、その責任は重いと言わざるを得ない。共産党の陽動作戦に乗っちゃったのかなあ。蓮舫さん、こういうときは「相手が一番嫌がる手を指す」ものであるますよ。

経済政策だけに期待するといった理由で自民党を与党にしたこと、もはや誰も強行採決閣議決定を止める方法がないこと、この時点で「ココセ」しか残っていないことは決まっているのであって。そういう意味では野党などより吉崎氏の責任がはるかに重いのだという自覚をもってほしい。
むしろ、吉崎氏のような人々は、責任を負いようがないほど野党が弱くなることを相対的に選んだはずだ。「与党から見れば、こんなにありがたい話はない」ではなく、“私から見れば、こんなにありがたい話はない”であるはずだ。
事実わずか2ヶ月ほど前の吉崎氏は、世論が二分にわれて争う近年の諸外国と比較して、日本の自民党一強状態を歓迎していた。
http://tameike.net/diary/apr17.htm

○まあ、日本はそういうこととは無縁で良かったなあ、と思います。これって不甲斐ない野党に感謝すべきなんでしょうか。個人的には長島昭久さんに「がんばれ!」と伝えたいところです。

現状で野党のとりうる選択肢は最初から限りなく無に近く、どれほど無茶な虚偽も矛盾も自民党であるかぎり許されているという現状認識がなければ、そもそも理解できるものもできないだろう。
駒数が違うだけならともかく、一方は王将をとられても負けを認めず、それが立会人に見逃されている。そのような状況で将棋が成立するはずがない。

*1:リンクしたアドレスは月が変わればこちらのアドレスに移行されるはず。http://tameike.net/diary/june17.htm