法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「左系はインターネットとの相性よくないよね。なんでだろ」というTogetterを見たら、偽史を信用して日本の戦争加害を否認する人物が発端だった

なお、「左系はインターネットとの相性よくないよね。なんでだろ」という発言そのものは、TogetterをまとめたTamejirou氏によるもの。
左系はインターネットとの相性よくないよね。なんでだろ - Togetter
まず、まとめ自体のコメントが下記のとおり。

@tadataru さんのツイートから思ったことなど。

冒頭に採用されたtadataru氏のツイートが下記のとおり。

そして私がまとめたtadataru氏についてのエントリは下記のとおり。
子供のころに大人のエゴで原爆映画をくりかえし鑑賞させられたというtadataru氏のイデオロギー - 法華狼の日記

南京事件も2010年代で捏造視している。むしろ現代のインターネットでは、南京事件の否認は珍しい立場だと思われるが。

反論としては、加害性の認定が後退しつづけている外務省サイトのQ&Aでも、南京事件の存在そのものは否定できないという見解をつづけていると指摘すれば充分だろうか。
歴史問題Q&A | 外務省

日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。


ちなみにTamejirou氏のツイートを読むと、「ネトウヨ」を嫌悪するような発言も少なくないが、保守速報あたりを情報源として利用する差別主義者であることがわかる。

下記のように保守速報を「ネトウヨ系3大ガセ発信サイト」あつかいする発言も見られるが、前後の会話を確認すれば陰謀論そのものは是認していることがわかる。

従軍慰安婦問題について、わりと珍しい陰謀論を展開していることもわかった。北朝鮮による日韓離間工作という陰謀論なら何度か見かけたことはあるが。


とりあえず、インターネットが左系との相性が良いか悪いか私にはわからない。
ただtadataru氏やTamejirou氏を見ていると、インターネットでは何度となく否定されたデマが生きのこること、それどころか優勢という誤った自認をもちつづけられる……といったことはうかがえる。
半信半疑つまりは半分でもデマを信じて、それが流布されることに加担するようなことを「左系」がしないゆえにインターネットとの相性が悪いのであれば、「左系」を賞賛すべきところだろう*1

*1:念のため、これは仮定にもとづく皮肉であって、「左系」が常にデマに加担しないということはありえない。情報を受け取り解釈するにあたっては、思想によるバイアスは誰でも持っているものと想定すべきだ。