法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「罵倒」と「差別」を同一視するような辞書でもあるのだろうか?

id:macska氏のツイートひとつに対する反発のみをまとめたTogetterがあった。
エミコヤマ氏「マジョリティをいくら罵倒してもそれは差別ではない」 - Togetter
たとえるなら、「頭部をいくら殴打してもそれは強姦ではない」という主張に対して、暴行を正当化していると反発するかのような内容だ。それを反発者のひとりid:ryoFC氏が自分でまとめている。

すでにmacska氏は反応への回答となるツイートを複数おこなっているが、なぜかTogetterにはひとつもまとめられていない。

ryoFC氏への直接的な回答もされているのだが、あたかもmacska氏がまだ回答していないかのようにryoFC氏はまとめている。


そんな上記Togetterも頭が痛いが、はてなブックマークで読解をこばむコメントの多さも暗澹となる。
一例として、id:locust0138氏のコメントをとりあげる。
はてなブックマーク - エミコヤマ氏「マジョリティをいくら罵倒してもそれは差別ではない」 - Togetter

locust0138 左翼が平然と安倍晋三の病気を嘲笑する理由がよくわかる。強者に人権はないらしい。/中国は人口・GDP・国土面積・軍事力の全てで日本を圧倒している。日本人が中国人を侮辱しても差別ではないらしい。

locust0138氏は国家と人間の区別もできないのだろうか。人口が多いことは現代におけるマイノリティの絶対的な基準ではないし*1、日本人がマジョリティな局面と、中国人がマジョリティな局面では、同じ罵倒でもその効果は異なるものだ。
はてなブックマーク - はてなブックマーク - エミコヤマ氏「マジョリティをいくら罵倒してもそれは差別ではない」 - Togetter

locust0138 「俺とお前はやっていることは同じだが、お前の行為は差別で俺の行為は差別ではない。何が差別に当たるかは俺が決める。俺が正義だジャスピオン」みたいな。

暴力をもちいたことが同じであれば、locust0138氏にとって傷害と強姦は同じなのだろうか?

*1:少数者集団(しょうすうしゃしゅうだん)とは - コトバンクによれば「1930年代以降の社会科学では、人口数の多少よりはむしろ、ある一つの社会のなかで、肉体的または文化的特徴の違いを理由として、他集団とは区別されて不利に扱われる集団をさすようになった。植民地的状況下の有色人がその適例である」という説明がマイノリティグループという言葉の辞書的な位置づけになる。もちろん文脈によって意味がさらに広がることも狭まることもある。