違法兵器の輸送という罪をきせられてギャラルホルンから追われるようになったタービンズは、類がおよばぬよう鉄華団を切りすてる。
そしてギャラルホルンの大追撃がおこなわれるなか、タービンズから脱出した女性たちだけでも保護しようと鉄華団が介入するが……
脚本に黒田洋介が初参加。いかにもヤクザ物らしく敵集団へ孤独に突撃するクライマックスへ、物語のすべてが収束していく。ベタベタにステロタイプなドラマをロボットアニメのビジュアルで楽しみたい視聴者には、期待にこたえるエピソードだったかもしれない。
ただいかんせん台詞回しがかたくて、敵も味方も「違法兵器」という説明的な単語を使うのはいかがなものか。女性を太陽にたとえる主軸キャラクターの価値観も、批判的な視点がどこにもなくて、見ていて不安になってくる。イオクのバカっぽさがきわまったところは、黒田洋介脚本の良さを少し感じたが……