法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

akaglass氏がmyjiku氏に対して「慰安婦関連で悪質なブコメがついた」と反発しているが、反論になっていない件について

まともな根拠を出さないid:akaglass氏の論調は以前から気になっていた。
http://akaglass.hatenablog.com/entry/2016/05/30/214353

結論から申し上げると民主党政権は日米関係を明確に悪化させており、その中での広島訪問は非常に難しいと考えられます。

たとえば上記エントリに対して、下記のようにコメントしたことが一度ある。

オバマ大統領の広島訪問の可能性が鳩山政権時代にあり、しかし外務省が断ったということが2011年にウィキリークスで暴露されています。
http://pagent.seesaa.net/article/423628893.html
なので、可能性が極めて低いどころか、事実として鳩山政権でもオバマ政権は広島に来る意向をもっていたのです。問題は日本国内の官僚と政党の関係です。

これに対して、akaglass氏から返事らしきものはなかった。


そこで今回はコメントではなく日記で書く。気になったのはid:myjiku氏に対する下記エントリの「反論」だ。
http://akaglass.hatenablog.com/entry/2016/10/04/083354

myjikuそもそもは日本政府が公式謝罪や歴史教育への反映、法的賠償を速やかに行っていればよかった話。いたずらに問題を長期化させているのは日本側。

まぁこのコメントの面白いところが、全ての点で事実と違うことを書いているところです。 まぁ思い込みだけで書いたのだと思いますので、逐一反論したいと思います。

そしてakaglass氏がはじめた反論だが、今回は根拠がないどころか、どれも話がずれているとしか思えない。

正直、日本の首相の口から韓国への謝罪の言葉がいくつも存在するのに、日本政府が公式謝罪を行っていないのようなコメントは事実に反していると思います。

myjiku氏は行動の速さを問題視しているのに、行動した回数を主張しても反論として成立しない。akaglass氏が出すべきは、問題を日本政府として認識してから謝罪するまでの期間が充分に短いという根拠だ。
なお、myjiku氏が言及していない問題として、公式謝罪をできるだけ無効化しようとする日本国内の動きなどもある。

日本と韓国が教科書で問題となったのは1982年です。その後、東京書籍では「日韓併合」や「創氏改名」などの記述が増えているのがわかると思います。実は、日本の歴史教科書は1978年ごろは韓国について、あまり記述されていませんでしたが、実は現在の教科書では朝鮮総督府日韓併合などの記述が多くなっているのです。

従軍慰安婦問題についてakaglass氏がエントリを書き、myjiku氏がコメントしたのだから、「歴史教育への反映」は文脈からし従軍慰安婦問題のことだと考えるべきだろう。「日韓併合」「創氏改名」「朝鮮総督府」の記述が増えているという「事実」は、まったくmyjiku氏に対する反論にはなりえない。
もちろん、そもそもが自国の歴史である以上、外国との関係を考慮するまでもなく教えるべき事実だろう。日本政府としても決意を表明したはずのことである。
慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話

われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。

日本は慰安婦関連で法的賠償は絶対に行うつもりはないでしょう。なぜなら日本と韓国の間で決められた法的な枠組みがあるからです。その中では、日本と韓国の請求権は互いに帳消しになりました。

請求権協定があるにもかかわらず、法的な賠償を行ってしまった場合どのようになるでしょうか。そうなってしまうと、請求権協定そのものの有効性がなくなってしまう恐れがあります。そうなると、1965年当時に日本政府が韓国に残した鉄道や官有物は日本政府のものになってしまう危険性さえあります。

ここでakaglass氏のいう「危険性」とは何だろう。日本政府の立場から説明していたはずなのに、最後は韓国政府の立場にすりかわっている。日本政府が法的賠償をおこなわない理由をakaglass氏は提示できていない。
もちろん日本政府は韓国政府に請求されるまでもなく、個々の被害者に補償することができる。そのような形式を選択しないのは日本政府の判断であって、条約の制約ではないし、韓国政府の問題でもない。