法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

小説ノンブル21頁目の謎

はじまりはid:srpglove氏のツイート。

以前のツイートをさがしたが、とりあえずミステリで目につくらしいことくらいしか情報量が増えない。

本題ではないが、srpglove氏が市立図書館を利用する環境にあることがわかる。町立や区立ではないらしい。

最初のツイートを見て思いついた範囲では、印は既読した頁数をメモしているというもの。
特にジャンルがミステリならば、手がかりを読み落とさないよう、未読の頁を飛ばさない注意をする可能性が増える。
だとすれば、なぜ21頁目にかたよっているのか。その頁までが極端に読みやすい動機でもあるのか。


ふと思って検索してみると、どうもインターネットの試し読みは、ふしぎと21頁までという事例が多い。
試し読み 21ページ - Google検索
目立つのは「ソク読み」というサイトで、少なくとも漫画は高い頻度で「試し読み21ページ」となっている。もちろんもっと頁数が多い場合も少ない場合もある。
ただし小説として置いてあるのはライトノベルで、こちらは「試し読み22ページ」の頻度が高い。
ライトノベル・ラノベ【電子書籍のソク読み】豊富な無料試し読み
そこで実際に試し読みを見ると、口絵の換算でぶれるのか、最終ページのノンブルが「22頁」でないことが多い。
つまり口絵のない小説ならば、やはり試し読みが21頁目あたりになるのではないかと推論できる*1


図書館の書籍は、無料で読める点において試し読みに通じる。一方を利用する人間がもう一方を利用する可能性は高い*2
そして貸出期間という制限があり、読むことを中断する機会も多いだろう。とにかく目についた書籍を借りるような人物は、そのような借りかたをするから読みきれない。小説ならば漫画よりもなおさら多いはず。
購入した書籍ならば既読を示すため栞をはさめばいいが、他人の手にわたる図書館ではそうもいかない。次に借りる時まで読み進めておくページに目印をつけると、ノンブルにチェックを入れるという選択になる。


srpglove氏は、次に図書館でノンブルのチェックを見た時、それが試し読みで公開されている頁と合致するかを調べてみるといい……


……みたいな、重ねた屋上屋でダンスをするような想像をしてきたが、長いわりに面白くないし、自分でも無理があるかなとは思う。
とはいえ、検索してみると21頁までの試し読みが多い傾向は正解のようだ。その傾向の理由がわかれば謎の答えにつながるかも……という期待をこめて、このエントリを上げておく。

*1:このあたり、検索しても明確にわからなかったので、そろそろ迷探偵らしく厳密さを無視する。

*2:もったいない精神の延長として考えると、最初から読み返すには、おそらく読む時間がもったいないと感じる性格といえる。