法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

東京都による18歳選挙権の啓発CM『TOHYO都』は嫌いではないのだけど、ついでに起用した人材で台無し

自民党による18歳選挙権の啓発パンフレット『国に届け』の、薄っぺらく男尊女卑な漫画について - 法華狼の日記
上記エントリで紹介した自民党の啓発パンフレットは薄っぺらいものだったが、東京都は本格的な特設サイトをたちあげていた。
http://tohyo.to/pc/
ちょっと奇をてらったコンセプトをやりぬいたら採点が甘くなる人間なので、AC部を起用したプロモーションビデオのキッチュなビジュアルは嫌いではない。

もちろん、こんなコンテンツに税金をつぎこんだことへの批判もあっておかしくない。しかし制作者も発注者も批判されることは覚悟しているだろう。
このようなキッチュな作品ばかり手がけてきたのがAC部であり、いわば養殖だからこそ、意図的なボケに対して安全にツッコミを入れられる。


しかし特設サイトでどのように選挙へ行くのかというコンテンツを読みすすめて、誰が出てくるのかと思ったら……

この人選はないだろう。

実はトップページでも肖像写真が街のイラストにまぎれていて、嫌な予感はしていたのだ。


いつまで大人向けに若者代表というキャラクターで売るのかと思っていたが、だからといって若者に親近感をもってもらえる教師役というキャラクターが向いているとも思えない。
だいたい過去の言動から考えても、うかつにキャンペーンに使っていい人材とは思えない*1。それでいて若者に近しいキャラクターという発想からの安直な起用なので、キッチュなコンテンツ性を弱めてしまった。
知的に売っているタレントで、もっとふさわしい人材はいるだろう。たとえば社会派コラムニストとしても活動しているお笑い芸人のパックンとか。
パックンのちょっとマジメな話 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
このコンテンツなら、いっそ日本の選挙権を持たない人物が教師役をしてもいい。