法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「石田可奈さんの魔法科のデザインに関するあの記事を読んで」を読んで

『魔法科高校の劣等生』でイラストレイターが批判されていることがよくわからない - 法華狼の日記
以前にも上記エントリのように疑問を感じたことがあったが、あいかわらず『魔法科高校の劣等生』のファンが挿絵を批判する基準がよくわからない。
石田可奈さんの魔法科のデザインに関するあの記事を読んで - メモ用

寒冷化の影響が残っているという世界観なのに、女子制服がノースリーブ

夏服ならまだましも冬服もこのままなのでとても寒そう。

男子は上着の下に長袖シャツとベストまで着込んでいるのに(男子の場合は真夏でもこの格好なので暑そう)

世界観を読み込まずにデザインしてしまったか。

しかし原作5巻でも文章の説明に反した挿絵を描いていると批判しているが、その描写を読んで首をかしげた。

妹は袖がシースルーのブラウスを着ていて、それが保守的なデザインと強調されている。寒冷化の影響が残っているという設定は何だったのだろう。
一方、兄はTシャツの上からオーバーシャツを羽織り、パンツについては見た目ほど暑くないという説明がされている。
むしろ原作5巻の説明を読むと、魔法科高校の制服デザインは世界観にあったものと感じてしまう。


ライトノベルの挿絵が本文と矛盾する問題は珍しくないが、id:stbese氏の細かい批判については、原作の世界観の作りこみが甘いことに引きずられた面も大きそうに感じる。
一般的に、設定の量が多いことと設定が緻密であることは違うものだ。長編連載作品では、膨大になった設定を作者が制御しきれず、明らかに矛盾することもしばしばある。