法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

著作も出しているツイッタラー「井上太郎」が、「反日はどこからくるの」というブログのネタをパクっていたらしい件

知る人ぞ知るツイッタラー井上太郎氏*1
情報源不明な愛国情報を流しては人気を集め、青林堂内で「日本のために」というブログももっている。
日本のために | ネットワークを駆使して入手したいろんな情報をお届けします。
このブログをまとめた著作『日本のために -井上太郎@kaminoishi (SEIRINDO BOOKS)』の内容紹介が下記のとおり。

検察か?公安か?内調か?自衛隊の中央情報保全隊か?正体不明のTwitterアカウント「井上太郎@kaminoishi」。その的確かつ内容の濃いツイートは圧倒的なRT率を誇る。


しかし「的確かつ内容の濃いツイート」やブログ記事は、似たような思想をもつブログからのパクリ行為でなりたっていたことが2013年に明らかにされていた*2
【井上太郎@kaminoishi という有害アカウント】 : 反日はどこからくるの

色んなことよく知ってるなぁ〜と感心しておりましたよ


自分がパクリ被害にあうまでは( ゚Д゚)呆


ええ本当にワタクシが馬鹿でございました

このブログを書いているajna氏*3ツイッターで「井上太郎」と相互フォローするほどの関係だったという。
そこで第三者に見えないようやりとりしたところ、逆に記事の削除を要求された。ajna氏が検証記事をあげるまでパクリを認めなかったという。

ようやく一部パクリを認め画像を削除し拙ブログからの引用リンクを貼りました
一切謝罪ナシ
どころかその後もちょくちょくパクられ続けました

その事態経過はajna氏のブログの「井上太郎」タグを時系列にそって追っていくとよくわかる。
井上太郎 : 反日はどこからくるの
基本的には、ajna氏が情報原をつけて主張したことを、その情報源を抜いてツイートしている。さまざまな語順も同じで、いいまわしをですます調に変えただけ。


一例として、さまざまな個人や団体がグリーンピースを通じてつながっているという主張が興味深い。これはすでにパクられたとajna氏が主張した後のツイートだが、あいかわらずリンク元は示されていない。
井上太郎@kaminoishi「日本のために」 パクるのはやめて下さい : 反日はどこからくるの

https://twitter.com/kaminoishi/status/428460202724040704 (2014.1.29) 

シーシェパードグリーンピースから独立した組織ですが、菅元首相のエネシフト会議にはグリーンピースジャパンが参加しています。山本太郎も会員で、福島みずほ議員の夫海渡雄一氏はグリーンピース元理事です。反捕鯨もコーブだったかイルカ捕獲反日映画も、全て左翼と言うことで繋がります。

拙ブログ
シーシェパードの裏にいるのは (2012.3.26)
シーシェパードグリーンピースから独立した組織なのは御存じだと思うが
菅元首相のエネシフ会議にはグリーンピースジャパンが参加している
【eシフトHP】eシフト参加団体
そして福島みずほ議員の夫海渡雄一氏はグリーンピース元理事長
wiki海渡雄一

なお、「eシフト」には多数の個人や団体が参加しており、なかにはWWFジャパンの名前もある。グリーンピースは玉石混交にならべられた団体のひとつにすぎない。
参加団体 | eシフト
こんなまわりくどい関連をもちださずとも、民主党社民党には連立政権時期などの直接的な関係がいくつもあった。たかだか参加している一団体をもって関連性を主張するのは、なかなかユニークでオリジナリティが高い。パクリでなく独立して思いついたのであれば、そのほうが驚きだ。


ちなみに「井上太郎」自身も、2015年には田母神俊雄氏にツイートをパクられている。


今まで「井上太郎」といえば、主張の誤りや差別主義、名誉棄損が注目されてきた。それが重要なのは間違いない。
ただ、ツイッターという場に視点をおけば、「サザエbot」「Copy writing」等と共通する問題もでもあるのだ。

*1:ツイッターアカウントが[twitter:@kaminoishi]。

*2:フォント色変更は原文ママ。フォントサイズ変更は引用時に排した。以降も同様。

*3:ツイッターアカウントは[twitter:@ithirdeyei]。