法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第14話 希望を運ぶ船

OP2期はあおきえいコンテ。監督作品『アルドノア・ゼロ』のOPのように青空の反射する鏡面に立った演出。しかし、いまのところ地球にもたどりついていないのだから、コロニーで陽光をとりこむミラーや太陽電池の鏡面に立つ演出のほうがそれらしいかな、とか思った。


物語本編はコロニーにたどりついた鉄華団が歓迎を受けるまでを描く。クーデリアが革命の象徴として期待され、しかしクーデリア本人は理解していない……そのギャップでクーデリアの無知描写に意味があったのはわかったが、クーデリアの自己評価がよくわからないことに。
あと、鎮圧されそうになって武装蜂起するコロニー労働者に鉄華団が巻きこまれるわけだが、あたかも稚拙な暴走のような行為に鉄華団が困惑するという展開。同じように人間あつかいされず虐げられていた過去は言及されたが、はるかに勢いまかせの反逆を起こしたことは忘れたかのよう。労働者の姿を見て、自分たちも危ない綱渡りをしていたことを自覚するキャラクターがひとりくらいはほしいもの。このままだと表面をなでただけでも労働者との共感を残した『Classroom☆Crisis』以下の顛末をむかえそう……