法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第46話 美しい・・・!?さすらうシャットと雪の城!

プリキュアを倒して認められる最後の機会を逃し、街をさすらうシャット。やがて雪におおわれた学園にたどりつき、トワイライトの面影と再会する。そこには学生たちが雪でつくった城がそびえていた……


キャラクターデザインの中谷友紀子が作画監督。所属しているスタジオガッツが協力しているとEDにクレジット。カットごとの絵のばらつきを許容している感じで、力の入ったところと気のぬけたところが見られる。
ドラマとしては敵幹部シャットが主軸だが、意外なことに今回だけでは完結しなかった。追いつめられた敵幹部がプリキュアの浄化にも耐えて、孤独をかかえたまま去っていく。これが強敵ならば浄化に耐える前例はあるし、さしのべた手をふりほどく展開もまったくないわけではないが、家族とすごすプリキュアたちと最後にさすらうシャットを等分に描いていたのは興味深かった。仲間がいる状況を至上としがちな子供向け作品において、孤独を選んだ弱者を映すことで作品に居場所を用意する。それが安易に仲間にするよりも救いがあると感じられた。
あと、七瀬たちのつくった雪像のアンリアルな巨大さと精密さはアニメでよくあるベタなギャグとだけ思っていたら、後で学生が協力して巨大な雪の城をつくるためにリアリティレベルを調節する効果があったことに少し感心した。