テイワズの仕事もうけおい、航路をすすむ鉄華団。ギャラルホルンが攻撃してくる恐れはないが、海賊まがいの集団が襲撃する可能性はあるという。
それでも船内は平穏な空気がただよい、さまざまな人間が腹をわって話して、たがいを知ろうとする……
いわゆる「死亡フラグ」な描写をくりかえし、誰かが死にそうな不安感をガンダムの登場で断ち切る。
ロボットアニメとしての構成が明確でわかりやすいし、「死亡フラグ」を回収して終わらなかったひねりも良かったが……「死亡フラグ」とはよくある描写ということでもあり、見ていて新鮮味がなかったのも事実。
風俗産業で雑用をさせられていたアトラの過去は印象的だったが、まったくアニメやラノベで見かけない描写とまではいかない。過去回の延長として予想できる範囲なので驚きがない。アトラと出会った時の三日月が、これまで見せてきた性格らしい行動だったのは良かったが。
海賊に売られて兄弟はなればなれになった過去などは伏線だとして、今回だけの群像劇として完結する軸もほしかったかな。戦闘を前にして不穏感だけで構成されたエピソードは好きなのだけど。