法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』山へ!空へ!乗りものぐつ/ママ、小学生になる

原作のある前半と、アニメオリジナルの後半と。それぞれ季節とキャラクターの記念日にあわせた内容。前後とも嶋津郁雄作画監督で、なかなか絵は整っていた。


「山へ!空へ!乗りものぐつ」では、巨大な片方の靴に両足を入れると、その靴がさまざまな乗り物に変形する。そこでスネ吉の車を追いかけるのだが……
原作に忠実なのは途中まで。スネ夫ジャイアンが勝手に靴をはいて遊ぼうとしたら潜水艦になる原作オチの後、スネ吉をのぞいた5人で遊びはじめる。さらに猿にしずちゃんのブローチがうばわれ、とりかえそうとする。
しかし秘密道具が原作と同じデザインのため、スイッチひとつひとつに変形機構がわりふられている描写が成立していない。ここは物語にあわせてスイッチの数をふやすべきだった。もしくは、かぎられた変形を活用して猿を追う物語にするべきだった。
セグウェイを思わせる操縦方法や、ジェット飛行機に変形した時のめまぐるしい描写など、なかなか映像表現は良かった。だからこそ今回は、展開は原作通りにして乗り物の描写をふくらましてほしかったな。


「ママ、小学生になる」では、タイムフロシキで少女の姿になったママが、のび太の隠している答案をさぐりだそうとして、息子の違う面を知っていく……
ママは11月3日に婚約したので、それにあわせた物語か。息子と同世代の美少女*1に変身したことで、男女関係に発展しそうな危うさを感じさせつつ、のび太は従姉妹として最後まで誠実にあつかい、ちゃんとパパもクライマックスで存在感を出す。ドラえもんがママの秘密を口止めされている状況も、くりかえしギャグに活用される。
のび太というキャラクターも、違う視点によって優しさが輝く。いったんママを感動させて、一周まわってもどってくる二段オチも順当。そうした物語を台詞の説明ではなく、人物の態度で描ききった。
サブタイトルを「ママは小学4年生*2にしなかったのが惜しい……という冗談はさておき、よくできたアニメオリジナルストーリーだった。


ちなみに、少し前から放映されている実写のウンタカダンスだが、クラヤミ族側のダンスということが公式に明らかにされていた。
http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/news/0136/

映画に登場する原始人“クラヤミ族”をイメージしたメンバーを集結! 新日本プロレス所属、“No.1イケメンレスラー”棚橋弘至(たなはし・ひろし)選手、お茶の間では“スイーツ番長”としておなじみの真壁刀義(まかべ・とうぎ)選手、さらに“日本一ベビーカーの行列ができる芸人”として子供たちに大人気の小島よしおさん、ランドセルのCMでもおなじみ、天使のように愛らしいキッズモデルのエヴァちゃんも歌姫としてメンバーに参戦します。

メンバーの棚橋選手、真壁選手、小島さんは映画のゲスト声優を務めることも決定! 3人は劇中に登場する原始人の“クラヤミ族”役を担当します。棚橋選手はなんと初声優挑戦!

着ぐるみのツチダマがいるとはいえ、敵側のダンスという可能性には気づかなかった。キッズモデルは声優をしないらしいとはいえ、こうなると冗談半分だったクラヤミ族との和解が本当に描かれるかもしれない。
『ドラえもん』ムードもりあげ楽団/楽々バーべキューセットはラクじゃない/南海の大冒険〜キャプテン・シルバーの財宝〜 - 法華狼の日記

最後に無視されていたものとして、ギガゾンビに操られていたクラヤミ族の顛末や背景を描くこともできるかもしれない。クラヤミ族もギガゾンビに恐怖で支配されていて、その良識派が脱出時にククルと共闘する……などという展開はどうだろう。

*1:声優についてくわしくないが、さすがに三石琴乃の小学生キャラクターは珍しいように思うし、しかし野比玉子のキャラクターをいかした少女の魅力は出ていた。

*2:ママは小学4年生 | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス