法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第30話 未来へ!チカラの結晶、プリンセスパレス!

びわれた空から突如として現れ、攻撃してきた巨大な城。それはディスダークが拠点としているープキングダム城だった。
盗まれた変身アイテムをとりもどそうと、春野たち3人は生身のまま乗りこんでいく。しかし城では成長した敵幹部が待ちうけていた。


今夏は田中仁脚本に中村亮太演出。さまざまな障害を突破しながら敵拠点を攻略していくという、アクション活劇としてシンプルなつくり。
変身できる1人は友人を守るため外に残り、メインの3人が変身できない状況。より障害を高くすることでアクションとして楽しくなるわけだが、過程については期待したほどではなかった。途中で出てくる敵は幹部の分身1人と巨像2体だけで、そこで脱落するのも妖精1匹だけ。残り3人と1匹が王の部屋まで無事にたどりついてしまう。1話におさめるためか、敵地攻略としては展開が早すぎた。相手は巨像なのだから、せまい道をぬけたりという地形を活用した戦いが見たかった。
王の部屋の戦いも、もっと時間をかけて策をねってほしかったところ。今回は前回からつづいているが、さらに前後編にわけても良かったか。ただ、分散して突撃して二重の囮で目的にたどりつくのは良かった。作画の領分かもしれないが、キャラクターのやられかたで個性が出ていたのがおもしろい。敵基地の異変が外の戦いを助けたのもうまい。
そしてプリキュア復活に対して敵幹部が巨大化し、内から外へ戦いの舞台を変えて終わる。ここは物語として感じるところはないが*1、それゆえアクションの良さを純粋に楽しめた。


作画監督大田和寛*2で、絵柄も格闘も濃厚で、さすがの良さがあった。前回の予告映像でもつかわれた着弾煙が白眉。
新必殺技は、3DCGのモデリングがぐっと良くなっていて、顔立ちのバランスが手描きデザインに近づいていた。

*1:敵もまた自身の「夢」のため戦っているという構図は皮肉で良かったが。

*2:ところで、大和田寛 のプロフィール - allcinemaで「大和田寛」という誤記がされていることに気づいたのだが、検索してみると私も日記で5エントリほど間違っていたので修正した。