法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

小便に行きたいといったら部屋で小便がしたいことにされた袴田事件

袴田事件で新しく開示された録音から、警察官が嘘の証言をしたらしい場面が見つかったという。音声もふくめて報道された。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150601-00000719-fnn-soci

2015年1月、新たに、取り調べを録音した48時間分のテープが検察から開示されている。
弁護団によると、この中には、袴田 巌元被告が、「トイレに行きたい」と要望したにもかかわらず、取調室で用を足せた様子が録音されていたという。

袴田元被告「小便行きたいんですけどね」
警察官B「(警察官A)トイレとってきますか?」
警察官A「便器持ってきて、ここでやらせる」

47年前に静岡地裁で開かれた裁判記録では、元被告を取り調べた警察官は、法廷で、「元被告に便器を持ってくるよう頼まれた」と証言

どちらも警察官の監視がつくとしても、取調室でするのとトイレでするのとでは、まったく感情として異なる。自発的に元被告が求めることと、警察官だけで当然のように決めることは、大きな違いだ。
百歩ゆずって、「小便行きたい」だけでは「トイレに行きたい」とは確定しないかもしれない。しかし、そのように厳密に考えるならば「便器を持ってくるよう頼まれた」という証言も許されまい。