法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『血界戦線』#04 BLOOD LINE FEVER

第3話が「やりたいこととやるべきことが一致する」物語だとすれば*1、第4話は「僕にはまだ見えている」物語といったところ。


東映出身監督なのに、いかにも制作会社ボンズの作品らしい物語。いや、思えば『スタードライバー輝きのタクト』の五十嵐卓哉監督も東映出身か。
世界の危機が直接的な映像としては描かれず、主人公の特殊な視界をとおして間接的に描かれるため、ちょっと観念的に感じられたきらいはある。先に吸血鬼の圧倒的な能力を描いてから、それと同等以上の吸血鬼が予想以上に多くいた、という情報提示の順番にしてほしかった。
しかし同じ各話完結作品で、同じように一定の舞台から離れないとはいえ、作品の趣向がはっきりすると『スタードライバー輝きのタクト』よりも楽しめるようになった。主人公ひとりの強さによりかかった物語ではないから、問題解決のバラエティが多く感じられるし、同時並行で描かれる物語が多くて密度が濃い。